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No.241
2012/05/19 (Sat) 02:32:48

ここ数日宮部みゆきの「名もなき毒」のことがなぜか頭に引っかかって仕方がなくて。
あれこれ考えて、やっと腑に落ちなかったものが解消できましたうれしいぞ。読んだの約半年前ですが、ストンときたんですよ!
これは推理小説というより(もちろんその要素がふんだんにあるのですが)、いろんな関係を書いた本だってわかった時の、目から落ちるうろこの枚数が半端なかったです。いやあすっきりすっきり!
当時はかの吉川英治文学賞受賞作の推理小説だ、と意気込んで(?)読んで、ちょっと肩透かしを喰らったのですが、むしろ「理由」っぽい感じで読むとしっくりくる気がします。晴れやかな視界。うん、そうするとさすが吉川英治文学賞受賞作、となる不思議(苦笑)。
宮部さんは関係を書く、というのが曇り眼のせいで、見えてなかったのですね。
うんうん。納得。

こうやって時間がたってから発見すると、驚きと喜びと笑いを味わいます。

そして「毒(略)」の個人的な違和感がぬぐえたと同時に、「モモ」と「精霊の守り人」のこれまた個人的な謎が解けました。
小学生のころあんなに夢中で読んだ「モモ」のあの時の興奮が、大人になった今得られなかったのが寂しくて。
そして「精霊の守り人」もそれほど夢中になれなくて。
価値観が変わったというのが大きいのでしょうが(まあいろいろ激動があって超現実的な人間にならざるを得なくなってしまったわけで)、今でも大切な本にはかわりなく(現に1年前くらいノベルス版見つけて嬉しくなって買った)。
「精霊(略)」も小さい頃に読んでたら、もっともっと楽しめて、大切な本になってたかもしれないと思うと悔しくて…!

そんな深夜の戯言。

今は「骸骨」について、スニーカーに入り込んだ小石の如く個人的な違和感がぬぐえればいいなあ、と思ってる最中です。
とりあえずあれは、世代交代の話で、大業年間が、それを知る人々が引退して本当に終わったよってことで、これからいよいよ新しい世代による治世が始まるよという感じて、でも本編は一冊目から劉輝の治世が本格化するようなフリで書いていたよな、という段階まで見えています。媒体が違うからそういうのもありで、オジサンたちの話にティーンエイジャーは共感できなくて、というモロモロがあります。
作者は昔の人たちが引退することを書くことで一区切りをつけたことになり、つまりあそこからまた始まる物語が(読者の心の中には)あるわけで、そういう意味で始まりを書いたことになり。
本編とのつながりを考えると、本編は大業年間の延長にあるから、「骸骨」までの期間は、むしろ旧世代の話となるから、本編は劉輝の物語としてどうなのか、という疑問がわいて…、とぐるぐるしてます。

そして寝ます。おやすみなさい。

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