観た２

ギリギリ間に合ってしまったので「F」の「冷たい（略）」を観ました。

犀川先生はとりあえず、スーツ姿になってください。切実に。
ボロッとしたよれよれの背広に、少しツルツルしてきたスラックス姿の冴えない中年のイメージ何ですよおおおおおー。で、車。肝心の車。――まあ、原作的には「まだ」ですが、限られた期間なので出してもよかったのでは…。

さあて。
まあ不満が続くのですが、以下は声を大にして叫びたかった内容になります。

ドラマでは前回の終わりが萌絵が極寒の研究室に閉じ込められるところでおわりました。
今回はそこから萌絵が力を振り絞り、犀川に助けを呼ぶシーンから始まります。

密かに楽しみにしていたシーンがありました。

萌絵が少しでも暖を取るためにパソコンを抱くシーンです。

ドラマではカットされていて、非常に残念でした。
というのも、このシーンは、萌絵が複数桁の掛け算を瞬時に弾き出す天才的な頭脳の持ち主というのではなく（※ただし天才が他にも出てくるので彼女を天才だとは思えないのですが便宜上この言葉を使用します）、柔軟な発想で生活の中で蓄えた一般的な知識を活用し助かるという、賢さを象徴している部分だからです。

才能ではない。
発想の転換とも呼べる賢さを持った女性だと端的に示すシーンです。

だーかーら。入れてほしかった。
四季に対するような畏敬ではなく、純粋な尊敬を読者に与えることができる大事な場面だったのにもったいない。

それに頭のいい萌絵なら、金属の上に寝そべるようなことは絶対にしません。
冷凍庫を覗いてみよう。そこには金属板が敷いてあり、熱伝導率を高めています（冷たさもつたわりやすくなる）。アルミホイルも熱伝導率をあげます。
理系なら空気を吸うような当たり前の知識でしょううううう？　そんな金属の上で力尽きる萌絵ではないので、非常に違和感がありました。

あ、あと犀川の全力疾走は絶対あんなにスピード感はないと思います（笑）。運動嫌いそうだもん。