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No.197
2012/04/01 (Sun) 21:07:35

あれです。彩雲国秘抄の感想下ろしちゃおっかなあーと思ってる最中です。
なんだか訳知り顔でもの凄く偉そうな感想を書いてしまって、恥ずかしくて恥ずかしくて…。読んで下さった方には申し訳ないのですが基本わたしの感想なんて適当です。
読んですぐだとまとまらないし、時間が経つとむりやり纏めようとする傾向が…。

珀明君の「Nonstrategic Paradigm(ノンストラテジックパラダイム)」の続きを今書いてます。
あ、題名に特に意味はないです。英語の題名を付けたいと思って考えていたところ、ぽんと降ってきたのが「Strategic Paradigm」でストラテジックじゃないだろう、とNonを付けただけで、音重視です(汗)。意味は「非戦略的枠組み」なのかな(かな?)。
というか後半部分書き直し中です。一度ハマると大幅に書きなおすしかダメな状態です。
 
そして本ですが、ここ最近詰まった本が読みたい症候群に陥ってました。
そこで道尾秀介に手を出そうか迷ってます(語弊がある)。「ひまわり」云々は方々から最低だと聞いているので、天下の回り物をどぶに捨てることにはなりそうにないのですが、うーんうーん何を買えばいいのやら。あと高野さんの「13階段」も読んでみたいですね。モロミステリって感じなのかしら。
でもこの症候群は解決しました。
 
北森鴻「蜻蛉始末」(歴史/時代小説)

結論、やっぱり北森鴻タダものじゃあないよ…!と戦慄すら覚えかけました。
個人認定の北森作品の最高傑作が「孔雀狂想曲」、次点が「狐闇」、それを追っている「狐罠」と「那智」シリーズに並んで「蜻蛉始末」が入りました。

短編もイケて長編もイケてミステリもイケて歴史/時代小説もイケるってもう、わたしにどうしろと…!

歴史小説・時代小説好き以外の方がどう思われるのかトンと解らないのですが、凄かった。

北森さんの本って多分中高生が読んでもあまり面白みが伝わらないとおもうのですよ。でもそれがね、またいいんだなあ。大人になるにつれて、どんどん楽しめそう。数年後読み返したときにきっと新たな発見があると思う。

「蜻蛉始末」は時代小説になるのかな?
史実の人物たちが沢山出てくるのですが、中核となるのが二人いて一人は実在の後の政商でもう一人がおそらく作られたキャラクターなのだと思うのです。史実を追っている点では歴史小説なのですが、なにぶん史実とば離れた部分の人間ドラマ的なものが一応本筋なので、うーん…時代小説かな。
 
これ今年の読書ランキングに入るかもしれない…。いや凄い!
甘栗君と続いていい読書をした。
  
個人的にいくつかの例外を除いてびっしりと書き込まれている話が好きなので、これはそういうお話です。
もう骨太! でも登場人物たちのいくらか愛嬌がある性格が全く読みにくくさせないのです。政治的な思惑が絡まってきたりして、好みすぎてどうしよう…と頭を抱えそうに(笑)。
いああああああ北森鴻っ!偉大だあああああ!
高校当時先生の話だけでは釈然とせず疑問に思っていた事件の背景、何故○○が下野したのかなどが解ってすっきりしました。これだけでも読む価値があった。
 
読んでいて気になったのが北森鴻は池波正太郎が好きで影響を受けているらしいのですが(「狂乱廿四孝」のあとがきより)、これは司馬遼太郎的な書き方に近いよね、というものです。獏さんの「陰陽師」なんてモロに司馬遼太郎的な歴史書から見える事実の考察などから入るじゃないですか(司馬遼太郎の歴史小説・時代小説では物語を見下ろすような第三者的な作者扮する?翁が出てくるのが常です)、それがこの「蜻蛉始末」でも見られてこれは池波正太郎的と言うより司馬遼太郎的だなあ、と思った次第です。
(獏さんは司馬遼太郎を意識しているというのは公式です。京極との対談で司馬遼太郎の名を出していたので、間違いないです。読んだ当初「ああやっぱりそうなんだ」と思った記憶があります)
「蜻蛉始末」では「○○にはこういったところ(性格)がある」みたいな書き方も司馬遼太郎っぽい気がします。
きっと時代小説にするならば池波正太郎っぽい物語を書いて、歴史小説にするなら司馬遼太郎っぽくなるのかなあ、なんて読書量足りないくせに思ってみたり。
 
とにかくぎゅうぎゅうに詰まった本が読みたい症候群はこの「蜻蛉始末」のおかげで解消できました。うんうん、うんうん。
 
あ、半日酒びたり編とパソコンとの格闘編は長くなったので割愛させていただきます。どっちにしろ碌な話ではないのです。

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