※個人の趣味によるブログです。基本的に本を読んでます。
No.798
2014/11/29 (Sat) 22:49:04
年末年始に引っ越しをするのですが、年末年始の休暇、わたし1日も日本にいないんで…という事態は把握済みです。(※27日の早朝出発、4日の夜帰国)
実はロンドン最後の日の宿泊先を決めてません。さらに、旅行プランもまだない。
引っ越しに旅行。何も進行してないので、焦ってます。
あれ、詰んだか。
先週引越しを決めたので、何も動いていないのは仕方がないのですが、休日は既に予定が入りすぎていて、果たして引っ越しは完了できるのか不安いっぱいなので、12月は休暇をもらおうと思ってます。有給でゆったりするのではなく、引っ越しの準備をするという、決して心休まらない過ごし方(笑)。筋肉痛になること必至です。
さあて、本をどうするかだなあ…(遠い目)。
9月にうちの部に新人が入り、10月に隣の部に新人が入り2日で辞め(転職組のため、並行して他の会社も受けていたと思われる。よりその子の希望に合った企業に受かったのなら、仕方がない)、11月にその子のかわりに新人が入りました。
なんかさ、転職組なのにまだすれてない子が入ってくると、お姉さん戸惑います(笑)。わたしはかなり早く馴染んだので、全くみんなから気を使われなくてそれもどうかと思いますけれど。
うちの部の修羅場率が半端なくて、どうしようって感じなので、人員増やしてください(切実)。
暇すぎるのよりか忙しい方が好きだからといって、ほかの部の人たちが帰っても、うちの部はほぼ全員残っている眺めは壮観です。それでもわたしはまだ早く帰れている方なのですが、今月から引っ越し作業を進めなきゃいけないので、残業は多少は甘んじて受け入れているのはありますが…。
取敢えず、家電は早く購入して、20日だか21日だかに届くように手配します。
実はロンドン最後の日の宿泊先を決めてません。さらに、旅行プランもまだない。
引っ越しに旅行。何も進行してないので、焦ってます。
あれ、詰んだか。
先週引越しを決めたので、何も動いていないのは仕方がないのですが、休日は既に予定が入りすぎていて、果たして引っ越しは完了できるのか不安いっぱいなので、12月は休暇をもらおうと思ってます。有給でゆったりするのではなく、引っ越しの準備をするという、決して心休まらない過ごし方(笑)。筋肉痛になること必至です。
さあて、本をどうするかだなあ…(遠い目)。
9月にうちの部に新人が入り、10月に隣の部に新人が入り2日で辞め(転職組のため、並行して他の会社も受けていたと思われる。よりその子の希望に合った企業に受かったのなら、仕方がない)、11月にその子のかわりに新人が入りました。
なんかさ、転職組なのにまだすれてない子が入ってくると、お姉さん戸惑います(笑)。わたしはかなり早く馴染んだので、全くみんなから気を使われなくてそれもどうかと思いますけれど。
うちの部の修羅場率が半端なくて、どうしようって感じなので、人員増やしてください(切実)。
暇すぎるのよりか忙しい方が好きだからといって、ほかの部の人たちが帰っても、うちの部はほぼ全員残っている眺めは壮観です。それでもわたしはまだ早く帰れている方なのですが、今月から引っ越し作業を進めなきゃいけないので、残業は多少は甘んじて受け入れているのはありますが…。
取敢えず、家電は早く購入して、20日だか21日だかに届くように手配します。
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No.797
2014/11/24 (Mon) 22:22:03
昨日の官兵衛は面白かった、というのは誰かに語らずにはいられませんよね…!?
前半の見どころは官兵衛の投獄から生還、さらに中盤までの最大のクライマックスであり、一般的に物語の一番の見どころと言ってもいいのが、信長の死から秀吉が全国統一するまでの官兵衛の手腕だと思うのですが、ここも大変美味しいんです。めちゃくちゃ美味しいんですよ。
しかし個人的には官兵衛が初めて己の手で全国統一をしようとする晩年!!!
ここがピカイチです…!! マイフェーヴァリットです!!
その回が始まりました…!
官兵衛の審美眼は確かで、確かすぎるからこそ信長や秀吉と違って自分は天下人たる器ではないと己に見切りをつけてしまいます。しかし、その秀吉の死後、隠居したこともあり自由な身となった官兵衛が欲望をむき出しにする、戦人たる血を騒がせるシーンに突入しました…!!
長政はわたしの大好きな(※不必要な情報)家康サイドについていながらの、官兵衛の行動の意味は「俺はお前とは敵対するぞ」と明言していることに他なりません。生き残りたければ自分の才覚で生き残れ、と。
な、なんて面白いんだ…!!
ここからが官兵衛の恐ろしさの本領が再発揮される場面です。
あと数回で終わりながら、なんと心が躍ることでしょう…!!!!!!
そして岡田君の演技がもう圧巻…!
官兵衛が板についてきて数か月、ますますもってもう官兵衛そのものになってます…!
子供みたいに目をキラキラさせて、不自由な身体を引きずって東奔西走して策略をめぐらし、ニヤリと笑いながら相手を威圧するそのシーンに釘付けです…! お、おもしろいいいいいい!!!
はい。おさらいです。
わたしが好きな戦国武将の1位、2位が家康、官兵衛です。
ここ、テストにでま……なんでもないです。
と、いうことであと数回になりましたが、ここからでも遅くありません。
官兵衛を観ませんか?
前半の見どころは官兵衛の投獄から生還、さらに中盤までの最大のクライマックスであり、一般的に物語の一番の見どころと言ってもいいのが、信長の死から秀吉が全国統一するまでの官兵衛の手腕だと思うのですが、ここも大変美味しいんです。めちゃくちゃ美味しいんですよ。
しかし個人的には官兵衛が初めて己の手で全国統一をしようとする晩年!!!
ここがピカイチです…!! マイフェーヴァリットです!!
その回が始まりました…!
官兵衛の審美眼は確かで、確かすぎるからこそ信長や秀吉と違って自分は天下人たる器ではないと己に見切りをつけてしまいます。しかし、その秀吉の死後、隠居したこともあり自由な身となった官兵衛が欲望をむき出しにする、戦人たる血を騒がせるシーンに突入しました…!!
長政はわたしの大好きな(※不必要な情報)家康サイドについていながらの、官兵衛の行動の意味は「俺はお前とは敵対するぞ」と明言していることに他なりません。生き残りたければ自分の才覚で生き残れ、と。
な、なんて面白いんだ…!!
ここからが官兵衛の恐ろしさの本領が再発揮される場面です。
あと数回で終わりながら、なんと心が躍ることでしょう…!!!!!!
そして岡田君の演技がもう圧巻…!
官兵衛が板についてきて数か月、ますますもってもう官兵衛そのものになってます…!
子供みたいに目をキラキラさせて、不自由な身体を引きずって東奔西走して策略をめぐらし、ニヤリと笑いながら相手を威圧するそのシーンに釘付けです…! お、おもしろいいいいいい!!!
はい。おさらいです。
わたしが好きな戦国武将の1位、2位が家康、官兵衛です。
ここ、テストにでま……なんでもないです。
と、いうことであと数回になりましたが、ここからでも遅くありません。
官兵衛を観ませんか?
No.796
2014/11/23 (Sun) 22:20:03
お、お久しぶりです。
わたしが留守にしていた間、あの美希さん宅で紹介されていたことを発見し、うおおおとなりました。動きがないサイトですが、みて下さる方がいらっしゃるとは…。ありがとうございます。
サニサの更新頑張ります。
何をしていたかというと、恋してたとかそういうオチではなくて(古い)、本を読んでました…。
例のボードゲーム縛りで面白いけれど読みごたえがあって、なかなか進まない一冊と格闘していました。まあ、ほかにもモロモロあって読書に没頭できなかったので余計に時間がかかりました。
■「落日の譜 雁金準一物語」
囲碁の才能に恵まれ、伊藤博文をはじめとするそうそうたるメンバーに愛され、本因坊の跡継ぎとまで目されていた雁金準一だが、その生涯は現代まで語られていない。本因坊継承問題から大正大争碁へと発展し、ドラマチックな一生をおう。
実在する人物のお話です――というのが、しょったんから続きますね。こちらは囲碁のお話になります。さらに絶筆の作品となります。
さて、明治維新により碁所(あってます?)が解散し、扶持米等がなくなり、安井家やら坊門(本因坊)の生活が一気に困窮し、それまで囲碁を取り仕切っていた権威だった四家(林家・井上家・本因坊家・安井家)が没落します。そこで新興勢力たる方円社が設立され、専門棋士を抱えて、既存の権力(四家)との対立時期に突入します。
このような囲碁史も踏まえたうえで、その時代に生きた雁金のことが語られていきます。
坊門にて起きたのが、継承問題。実力的には上だが品格に劣る田村と、実力はやや劣るが好人物で伸び盛りの雁金、そのどちらが本因坊を継ぐのか――。
遥か昔は対局時間など定まっていなかったが、時間制限が設けられたいきさつと日本金設立まで。そこからさらに独立した棋士の存在。現在の新聞に必ず載っている囲碁コーナー。そんな新聞との繋がりまで網羅された囲碁小説となっています。
と、ここまで歴史を追っているからにはとんでもない物語になるんだろうなあ、と初めから予想はついてました。
さらに二段組みの上製本(ハードカバー)でしたから、まあ長くなるなあとも思ってました。ええ予想通りです・
いやあ面白かったです。
絶筆と言うことで物語は終わりませんが、読み応え抜群です。
明治維新が囲碁に及ぼした影響の大きさと、権威にしがみつくだけでは娯楽としても落ちぶれてしまうという危機。そんな状況にたちむかうために、戦ったのが雁金たちだったのでしょう。
大正大争碁という看板をたて盛り上げた新聞社の功績の大きさも、新聞社を巻き込む手腕も面白い!
雁金の物語というよりは、明治から現在に至るまでの囲碁の大きな流れを感じ取れます。
囲碁好きな人は勿論、物語としてもおススメです。
※ ※ ※
さて、「囲碁小町 嫁入り七番勝負」も読了したので、ここでいったんボードゲーム縛りは終わりです。
しかし、ボードゲーム関連で面白い作品がありましたら、教えていただけるとありがたいです。
音楽関連の小説でも教えていただけるとありがたいです。
縛られる気満々です。
わたしが留守にしていた間、あの美希さん宅で紹介されていたことを発見し、うおおおとなりました。動きがないサイトですが、みて下さる方がいらっしゃるとは…。ありがとうございます。
サニサの更新頑張ります。
何をしていたかというと、恋してたとかそういうオチではなくて(古い)、本を読んでました…。
例のボードゲーム縛りで面白いけれど読みごたえがあって、なかなか進まない一冊と格闘していました。まあ、ほかにもモロモロあって読書に没頭できなかったので余計に時間がかかりました。
■「落日の譜 雁金準一物語」
囲碁の才能に恵まれ、伊藤博文をはじめとするそうそうたるメンバーに愛され、本因坊の跡継ぎとまで目されていた雁金準一だが、その生涯は現代まで語られていない。本因坊継承問題から大正大争碁へと発展し、ドラマチックな一生をおう。
実在する人物のお話です――というのが、しょったんから続きますね。こちらは囲碁のお話になります。さらに絶筆の作品となります。
さて、明治維新により碁所(あってます?)が解散し、扶持米等がなくなり、安井家やら坊門(本因坊)の生活が一気に困窮し、それまで囲碁を取り仕切っていた権威だった四家(林家・井上家・本因坊家・安井家)が没落します。そこで新興勢力たる方円社が設立され、専門棋士を抱えて、既存の権力(四家)との対立時期に突入します。
このような囲碁史も踏まえたうえで、その時代に生きた雁金のことが語られていきます。
坊門にて起きたのが、継承問題。実力的には上だが品格に劣る田村と、実力はやや劣るが好人物で伸び盛りの雁金、そのどちらが本因坊を継ぐのか――。
遥か昔は対局時間など定まっていなかったが、時間制限が設けられたいきさつと日本金設立まで。そこからさらに独立した棋士の存在。現在の新聞に必ず載っている囲碁コーナー。そんな新聞との繋がりまで網羅された囲碁小説となっています。
と、ここまで歴史を追っているからにはとんでもない物語になるんだろうなあ、と初めから予想はついてました。
さらに二段組みの上製本(ハードカバー)でしたから、まあ長くなるなあとも思ってました。ええ予想通りです・
いやあ面白かったです。
絶筆と言うことで物語は終わりませんが、読み応え抜群です。
明治維新が囲碁に及ぼした影響の大きさと、権威にしがみつくだけでは娯楽としても落ちぶれてしまうという危機。そんな状況にたちむかうために、戦ったのが雁金たちだったのでしょう。
大正大争碁という看板をたて盛り上げた新聞社の功績の大きさも、新聞社を巻き込む手腕も面白い!
雁金の物語というよりは、明治から現在に至るまでの囲碁の大きな流れを感じ取れます。
囲碁好きな人は勿論、物語としてもおススメです。
※ ※ ※
さて、「囲碁小町 嫁入り七番勝負」も読了したので、ここでいったんボードゲーム縛りは終わりです。
しかし、ボードゲーム関連で面白い作品がありましたら、教えていただけるとありがたいです。
音楽関連の小説でも教えていただけるとありがたいです。
縛られる気満々です。
No.795
2014/11/15 (Sat) 21:38:54
読了「泣き虫しょったんの奇跡 サラリーマンから将棋のプロへ」。
わたしの中でボードゲーム縛りが始まりました。ちゃんちゃん。
いや、面白かったです!!
将棋のプロって奨励会と言うプロ養成所に入会したプロ予備軍が切磋琢磨し、26歳までに四段にならなければなりません。つまり年齢制限があり、四段からがプロ。その他の門戸は開かれていませんでした。
プロになった後もA級、B級1組2組、C級1組2組、と実力でクラス分けされていて、超一流のA級はたったの10人という厳しい世界です。
この本はノンフィクション。
作者の瀬川昌司さんが自らプロ棋士になるまでを綴っています。
瀬川さんは奨励会員になりましたが、その頃の三段リーグと呼ばれる勝ち残った者だけが四段(プロ)に昇れる試験を通ることが出来ないまま、26歳になり将棋界を一度去った若者の一人でした。
奨励会に入れば昇段こそがすべて。中卒や高卒の人がわんさかいて、プロになれなかった人はそこから外の世界に放りだされます。作者の瀬川さんもその一人でした。どんなにその瞬間がみじめで空虚で絶望的だったかも書かれています。将棋をやめたことも。
そしてそこからの再生のことも。
しかし奨励会で四段になる以外にプロになる道は開けていません。しかし今はプロ棋士として活躍しています。どういうことが起きたのか、そして彼が投じた一石が将棋界に与えた広がりも、書かれていました。
この人ものすごく文章がうまいんだけどなんで、というのが第一印象でした。いや、本当に。ゴーストライターなのかと疑う程でした。ノンフィクションだけどドキュメンタリータッチではなくて、小説なのがいいです。
幼少期からプロになり、執筆当時まで。文章力の謎の片りんも少し書かれています。
外の世界を知らないって、怖いことですよね。
自分が知っている世界がすべてで、それが正しいと思ってしまいがち。しかし心の中ではそのことへの葛藤や外の世界へのあこがれがある。某近隣国が思い浮かびました。
将棋界も中学生程で人生を決めてしまい、そこからは将棋がすべてになる場所です。息詰まる瞬間は必ずあり、そして打ち込めなくなる期間や、年齢制限に焦りを覚えるとんでもなく恐ろしい場所です。そこを去ることは、とてつもない恐怖を伴うはずで、先人の背中を見て、必死にしがみつく者が何人もいます。
作者はしがみついていた手が離れてしまった一人でした。絶望と焦りと不安が混じったそこからの人生と、外の世界に一歩踏み出したことでの失ってしまった時を取り戻す楽しさと、視野が広くなったからこそ将棋を見つめ直すことが出来き、おびえながら指していた時には忘れてしまった楽しさを思い出すくだりには感動しました。
好きだったことを仕事にしたことで、知らなきゃよかったことってたくさんあると思います。
でも好きなことだからこそ、やっぱり頑張れることも多いはずです。嫌いになりきれなくてやっぱり好きと認めるのも勇気がいることだと思います。
そして世の中をかえる行動を起こすことも。
そして、そうやって世の中を変える人には、必ず支えてくれる人がいます。そういう人がいるのは、その人が本気で頑張っているからです。
勿論将棋のプロを目指している人が読めば色々と共感できるところが多いとは思いますが、それ以外の人でも、誰が読んでも本気で頑張ることの大切さ、好きなことに真剣に向き合うことの素晴らしさは誰にとっても共通のはずです。
とても素敵な一冊でした。
わたしの中でボードゲーム縛りが始まりました。ちゃんちゃん。
いや、面白かったです!!
将棋のプロって奨励会と言うプロ養成所に入会したプロ予備軍が切磋琢磨し、26歳までに四段にならなければなりません。つまり年齢制限があり、四段からがプロ。その他の門戸は開かれていませんでした。
プロになった後もA級、B級1組2組、C級1組2組、と実力でクラス分けされていて、超一流のA級はたったの10人という厳しい世界です。
この本はノンフィクション。
作者の瀬川昌司さんが自らプロ棋士になるまでを綴っています。
瀬川さんは奨励会員になりましたが、その頃の三段リーグと呼ばれる勝ち残った者だけが四段(プロ)に昇れる試験を通ることが出来ないまま、26歳になり将棋界を一度去った若者の一人でした。
奨励会に入れば昇段こそがすべて。中卒や高卒の人がわんさかいて、プロになれなかった人はそこから外の世界に放りだされます。作者の瀬川さんもその一人でした。どんなにその瞬間がみじめで空虚で絶望的だったかも書かれています。将棋をやめたことも。
そしてそこからの再生のことも。
しかし奨励会で四段になる以外にプロになる道は開けていません。しかし今はプロ棋士として活躍しています。どういうことが起きたのか、そして彼が投じた一石が将棋界に与えた広がりも、書かれていました。
この人ものすごく文章がうまいんだけどなんで、というのが第一印象でした。いや、本当に。ゴーストライターなのかと疑う程でした。ノンフィクションだけどドキュメンタリータッチではなくて、小説なのがいいです。
幼少期からプロになり、執筆当時まで。文章力の謎の片りんも少し書かれています。
外の世界を知らないって、怖いことですよね。
自分が知っている世界がすべてで、それが正しいと思ってしまいがち。しかし心の中ではそのことへの葛藤や外の世界へのあこがれがある。某近隣国が思い浮かびました。
将棋界も中学生程で人生を決めてしまい、そこからは将棋がすべてになる場所です。息詰まる瞬間は必ずあり、そして打ち込めなくなる期間や、年齢制限に焦りを覚えるとんでもなく恐ろしい場所です。そこを去ることは、とてつもない恐怖を伴うはずで、先人の背中を見て、必死にしがみつく者が何人もいます。
作者はしがみついていた手が離れてしまった一人でした。絶望と焦りと不安が混じったそこからの人生と、外の世界に一歩踏み出したことでの失ってしまった時を取り戻す楽しさと、視野が広くなったからこそ将棋を見つめ直すことが出来き、おびえながら指していた時には忘れてしまった楽しさを思い出すくだりには感動しました。
好きだったことを仕事にしたことで、知らなきゃよかったことってたくさんあると思います。
でも好きなことだからこそ、やっぱり頑張れることも多いはずです。嫌いになりきれなくてやっぱり好きと認めるのも勇気がいることだと思います。
そして世の中をかえる行動を起こすことも。
そして、そうやって世の中を変える人には、必ず支えてくれる人がいます。そういう人がいるのは、その人が本気で頑張っているからです。
勿論将棋のプロを目指している人が読めば色々と共感できるところが多いとは思いますが、それ以外の人でも、誰が読んでも本気で頑張ることの大切さ、好きなことに真剣に向き合うことの素晴らしさは誰にとっても共通のはずです。
とても素敵な一冊でした。
No.794
2014/11/13 (Thu) 22:25:33
No.793
2014/11/13 (Thu) 00:11:18
「考えたんだけど。君との腐れ縁をやめようと思うんだ」
ポットから急須に熱湯を注ぐコポコポという音を発するのは、Yシャツの広い背中だ。腕まくりをして見える左手首を締め付ける、腕時計の黒い革のベルトが眩しい。
真っ白な大皿にレタスとミニトマト。表面をカリカリに焼いたベーコンと黄色と白のまあるいサニーサイドアップはブラックペッパーがかかっている。バターをたっぷりとつけたトーストの小麦の焦げた香ばしさが絳攸にはとても嬉しかった。
梅雨の、雨と雨と雨と雨と雨と雨の間にある奇蹟みたいな貴重な晴れの日の空気は程よく暑く、カーテンをふわふわと揺らす。
時間稼ぎと現実逃避。
朝のニュース番組は絳攸は学校に、楸瑛は会社に遅れないようにするために、時計代わりに惰性でつけていてる。いつの間にか星座占いが一位と最下位のみになっていた。――見逃した。エンターテイメントと化してしまった内容に絳攸は時折苦い物を覚えつつも、なんとなく自分の星座の順位を確かめずにはいられない。よかったらふーんと思うくらいだが悪かったらなんだよ、と心の中で本心ではない悪態をつく。それが今日は何位だったのか解らない。
ことんと置かれる大きなマグカップの中身は綺麗に澄んだ黄緑色だ。
パン食だろうと朝は緑茶、というのが年齢が離れた二人の共同生活の、沢山あるルールのうちの一つだ。
席に着いた楸瑛が両手を顔の前で合わせてただきます、と言ったから、絳攸も慌てて早口になりながらぼそっと続けた。
日々の挨拶はきちんとするし、朝食はどんなに忙しくても土曜でも日曜でも一緒に摂るし、相手の部屋に入るときは絶対にノックをする。そんな決まりがたくさんある。
バターをたっぷりとつけたトーストを渡されて、絳攸は受け取った。いつも通りその見た目だけで全細胞がよだれをたらしそうになる、いつもの朝なのに、白々しい空気がまぎれこんでいる気がして、それを飲み込みたくて、大きく齧り付いた、
「――それで、さっきの話だけど。いいかな」
トーストの朝食に態々ナイフとフォークを使う姿がキザったらしくて、眉を顰めたくなる。それが絵になるほど優雅で、格好つけるなよと思うと同時に、見惚れてしまいそうになるのも癪だった。
「腐れ縁、やめても」
うん、美味しい、と自画自賛する横で、バターの味が唐突に消えた。
「いいも悪いもない。聞いたって意味ないだろ。お前どうせもう決めてるんだから」
「うーん。まあそうなんだけどさ。ほら、私一人のことじゃないから、君にも確認を取らなきゃと思ったんだ」
「確認を取って? 俺がイエスと言えば堂々と出来るってだけだろ。そもそも腐れ縁をやめるっていう意味が解らん。はいお仕舞、でやめれるようなもなのか。それに俺がもしノーと答えたらどうするつもりだったんだ。あ、いい答えなくて。必要ない」
綺麗な所作の楸瑛に反発するように、半熟の目玉焼きを乱暴に潰した。白身にまだら模様の黄身が血液のように垂れていく。チクリ。痛い、痛い。
「つまり君は反対ってことでファイナルアンサー?」
苦笑する楸瑛に、絳攸はとてつもない虚しさを感じた。砂漠の中に見つけたオアシスが実は幻だったみたいな虚無感だ。
「――いい」
「え?」
「だから、いい。お前の好きなようにして」
しゃべりながらどんどん意地になっていくのを自覚して、冷静になれと言い聞かせても、制御が効かない。だから代わり子供っぽく頑なになっていくのを気付かれないように振る舞わなければならないことを肝に銘じた。
「腐れ縁をやめてもいいってこと?」
「何度も言わせるな」
「――そっか。うん。解ってくれてありがとう。君には迷惑をかけるかもしれないから、初めに謝っておく。ごめん」
大人の笑顔を見せた楸瑛は、トーストを頬張る。絳攸は一連の所作を見つめつつ、そのことに気付いて慌ててパンに齧り付いた。齧り付いて、横目で楸瑛をちらちら確認するくらいに、全身で気にしていた。
余裕しゃくしゃくの笑顔の前に見せた自嘲ともいえる表情。本当の楸瑛だ。絳攸でさえめったにみることの出来ない、本心を現した一瞬。いつもはそれを出させた自分が誇らしくて、そしてそんな楸瑛に触れることが出来て、得した気分になって嬉しかったのに。
――馬鹿野郎。そんな顔をするな。まるで。
プチトマトを頬り込んで、奥歯で潰した。
……まるで俺が何か悪いことをしてしまったみたいじゃないか。あいつが望んだ回答をしたはずなのに。
何かを間違えたみたいな気分にさいなまれた絳攸を置いて、楸瑛は会社へ行った。
フライパンや自分の食器はきれいに洗って。皿が片付かない絳攸を残して。
いつも楸瑛は絳攸の通学時間に合わせて家を出るのに、今日は一人でさっさと行ってしまった。
冷めてかたくなったベーコンを無理やり飲み込んで、絳攸は自分がショックを受けていることに気付いた。
置いて行かれたことに。そして今まで楸瑛が学生の自分に合わせてくれていたことに。気付かなかった自分に。そして変化に。
「――と、やばい。時間」
番組が変わろうとしていることに気付いた絳攸は、慌てて皿を洗って歯磨きをして身支度を整えて、リュックを背負って家を出た。歩いてもバスに間に合う時間だったが、急いでます、という体で走った。出ないと体が動きを止めてしまいそうだから、がむしゃらに走った。50m走を走る子供みたいに。
酸欠でずきずきする頭の中で、何なんだよ、と何度も繰り返す。
これが腐れ縁をやめるということなのか、と。
思っていたのと違う。腐れ縁をやめても、何も変わらないんじゃなかったのか。いつも通り、変わり映えのしない日常が待っていると思っていたのに。
違う。全然違う。
止めどない思考を振り払うように、スピードを上げて走ったのは、そうでもしなきゃ何かがあふれてきそうだったからだ。
次の日の朝、絳攸が目覚めると、楸瑛はもう行った後だった。朝の緑茶の代わりに、嗅ぎなれないコーヒーの香りに、絳攸の身体を乾燥した空気が流れた。
泣きそうになって初めて、絳攸は自分が傷付いていることに気が付いた。
※ ※ ※
久々サニサを書き足しました(苦笑)。
いやー、書きだすとまだかけるんだなあと。
ポットから急須に熱湯を注ぐコポコポという音を発するのは、Yシャツの広い背中だ。腕まくりをして見える左手首を締め付ける、腕時計の黒い革のベルトが眩しい。
真っ白な大皿にレタスとミニトマト。表面をカリカリに焼いたベーコンと黄色と白のまあるいサニーサイドアップはブラックペッパーがかかっている。バターをたっぷりとつけたトーストの小麦の焦げた香ばしさが絳攸にはとても嬉しかった。
梅雨の、雨と雨と雨と雨と雨と雨の間にある奇蹟みたいな貴重な晴れの日の空気は程よく暑く、カーテンをふわふわと揺らす。
時間稼ぎと現実逃避。
朝のニュース番組は絳攸は学校に、楸瑛は会社に遅れないようにするために、時計代わりに惰性でつけていてる。いつの間にか星座占いが一位と最下位のみになっていた。――見逃した。エンターテイメントと化してしまった内容に絳攸は時折苦い物を覚えつつも、なんとなく自分の星座の順位を確かめずにはいられない。よかったらふーんと思うくらいだが悪かったらなんだよ、と心の中で本心ではない悪態をつく。それが今日は何位だったのか解らない。
ことんと置かれる大きなマグカップの中身は綺麗に澄んだ黄緑色だ。
パン食だろうと朝は緑茶、というのが年齢が離れた二人の共同生活の、沢山あるルールのうちの一つだ。
席に着いた楸瑛が両手を顔の前で合わせてただきます、と言ったから、絳攸も慌てて早口になりながらぼそっと続けた。
日々の挨拶はきちんとするし、朝食はどんなに忙しくても土曜でも日曜でも一緒に摂るし、相手の部屋に入るときは絶対にノックをする。そんな決まりがたくさんある。
バターをたっぷりとつけたトーストを渡されて、絳攸は受け取った。いつも通りその見た目だけで全細胞がよだれをたらしそうになる、いつもの朝なのに、白々しい空気がまぎれこんでいる気がして、それを飲み込みたくて、大きく齧り付いた、
「――それで、さっきの話だけど。いいかな」
トーストの朝食に態々ナイフとフォークを使う姿がキザったらしくて、眉を顰めたくなる。それが絵になるほど優雅で、格好つけるなよと思うと同時に、見惚れてしまいそうになるのも癪だった。
「腐れ縁、やめても」
うん、美味しい、と自画自賛する横で、バターの味が唐突に消えた。
「いいも悪いもない。聞いたって意味ないだろ。お前どうせもう決めてるんだから」
「うーん。まあそうなんだけどさ。ほら、私一人のことじゃないから、君にも確認を取らなきゃと思ったんだ」
「確認を取って? 俺がイエスと言えば堂々と出来るってだけだろ。そもそも腐れ縁をやめるっていう意味が解らん。はいお仕舞、でやめれるようなもなのか。それに俺がもしノーと答えたらどうするつもりだったんだ。あ、いい答えなくて。必要ない」
綺麗な所作の楸瑛に反発するように、半熟の目玉焼きを乱暴に潰した。白身にまだら模様の黄身が血液のように垂れていく。チクリ。痛い、痛い。
「つまり君は反対ってことでファイナルアンサー?」
苦笑する楸瑛に、絳攸はとてつもない虚しさを感じた。砂漠の中に見つけたオアシスが実は幻だったみたいな虚無感だ。
「――いい」
「え?」
「だから、いい。お前の好きなようにして」
しゃべりながらどんどん意地になっていくのを自覚して、冷静になれと言い聞かせても、制御が効かない。だから代わり子供っぽく頑なになっていくのを気付かれないように振る舞わなければならないことを肝に銘じた。
「腐れ縁をやめてもいいってこと?」
「何度も言わせるな」
「――そっか。うん。解ってくれてありがとう。君には迷惑をかけるかもしれないから、初めに謝っておく。ごめん」
大人の笑顔を見せた楸瑛は、トーストを頬張る。絳攸は一連の所作を見つめつつ、そのことに気付いて慌ててパンに齧り付いた。齧り付いて、横目で楸瑛をちらちら確認するくらいに、全身で気にしていた。
余裕しゃくしゃくの笑顔の前に見せた自嘲ともいえる表情。本当の楸瑛だ。絳攸でさえめったにみることの出来ない、本心を現した一瞬。いつもはそれを出させた自分が誇らしくて、そしてそんな楸瑛に触れることが出来て、得した気分になって嬉しかったのに。
――馬鹿野郎。そんな顔をするな。まるで。
プチトマトを頬り込んで、奥歯で潰した。
……まるで俺が何か悪いことをしてしまったみたいじゃないか。あいつが望んだ回答をしたはずなのに。
何かを間違えたみたいな気分にさいなまれた絳攸を置いて、楸瑛は会社へ行った。
フライパンや自分の食器はきれいに洗って。皿が片付かない絳攸を残して。
いつも楸瑛は絳攸の通学時間に合わせて家を出るのに、今日は一人でさっさと行ってしまった。
冷めてかたくなったベーコンを無理やり飲み込んで、絳攸は自分がショックを受けていることに気付いた。
置いて行かれたことに。そして今まで楸瑛が学生の自分に合わせてくれていたことに。気付かなかった自分に。そして変化に。
「――と、やばい。時間」
番組が変わろうとしていることに気付いた絳攸は、慌てて皿を洗って歯磨きをして身支度を整えて、リュックを背負って家を出た。歩いてもバスに間に合う時間だったが、急いでます、という体で走った。出ないと体が動きを止めてしまいそうだから、がむしゃらに走った。50m走を走る子供みたいに。
酸欠でずきずきする頭の中で、何なんだよ、と何度も繰り返す。
これが腐れ縁をやめるということなのか、と。
思っていたのと違う。腐れ縁をやめても、何も変わらないんじゃなかったのか。いつも通り、変わり映えのしない日常が待っていると思っていたのに。
違う。全然違う。
止めどない思考を振り払うように、スピードを上げて走ったのは、そうでもしなきゃ何かがあふれてきそうだったからだ。
次の日の朝、絳攸が目覚めると、楸瑛はもう行った後だった。朝の緑茶の代わりに、嗅ぎなれないコーヒーの香りに、絳攸の身体を乾燥した空気が流れた。
泣きそうになって初めて、絳攸は自分が傷付いていることに気が付いた。
※ ※ ※
久々サニサを書き足しました(苦笑)。
いやー、書きだすとまだかけるんだなあと。
No.792
2014/11/10 (Mon) 07:57:45
No.791
2014/11/03 (Mon) 19:40:22
今週のわたしのミッション:
友達のバースディパーティプロジェクトを成功させよ。
任務報告:本日完遂。
はい、ということで、サプライズパーティのプロデュースをしてきました。
もともとこの日に友達Pちゃんと、その友達Mちゃん(仮名)(わたしは初めまして)と会う予定でして、さらに誕生日会出来るのがこの日しかないので、急いで企画しました。
LINEで3人のグループを作ってもらい、そこからMちゃんと友達申請して、で、「協力しで下さい」とMちゃんを巻き込みました。ええ。Mちゃんとはこの時点ではLINEのみの関係ですが巻き込みました。
さすがに負担はかけられないので、メッセージカードに寄せ書きと、その場にいて楽しんでくれればいいのです、とお伝えしていました。
寄せ書き。
この寄せ書きにメッセージをもらうために、土曜日ははるばる1時間半以上かけて幕張まで出かけました。
Pちゃんとわたしの共通の友達の職場(商業施設)に突撃訪問して(迷惑)。
※事前に寄せ書きをお願いしに来るかも、とは伝えていたが、土曜日行くとは言っていない。
「きちゃった、てやつをやってみたかったんだ」(真顔)
絶句してました(そりゃそうだ)。
ペンやらなんやらをセットにして渡して書いてもらいました。わたしはその間ショッピング。で、仕事終わりに二人で飲んで、帰宅したのが午前様(苦笑)。
本日は朝3人でテニス、ランチでサプライズパーティということで、ランチのレストランにバースディプレートを用意してもらい、「電話かけてくるから」と抜け出し、そのまま花屋に走りブーケを作ってもらいました。
「○円程度でブーケを作っていただけますか? 女性の友達の誕生日プレゼント用で。ゴージャスにしてください」と店員さんに伝えて(笑)。
ダリアと薔薇を入れてもらい、美しい花束をこしらえてもらいました。ダリアがきれいでした。
それをレストランの店員さんに「バースディプレートと一緒に出してください」と伝えて預けて、準備万端!
チョコレートで描かれたメッセージや花束に驚いてくれて、もうやりきった感がこう、腹の底から沸々と湧き上がってきて、報われました。
照れ隠しで「はいプレゼント」とそっけなく渡したけど、そんなの愛嬌ある行動だよね!?
(※自分でいうことではない)
3連休3日目、ということでレストランの予約は結構苦労しました。ことごとく断られるの!
これは初めましてのMちゃんにやってもらいました。(本当は私がやるはずだったんだけど、仕事でトラブル発生で電話いれる時間がなくて…)
清々しさでいっぱいです。
友達のバースディパーティプロジェクトを成功させよ。
任務報告:本日完遂。
はい、ということで、サプライズパーティのプロデュースをしてきました。
もともとこの日に友達Pちゃんと、その友達Mちゃん(仮名)(わたしは初めまして)と会う予定でして、さらに誕生日会出来るのがこの日しかないので、急いで企画しました。
LINEで3人のグループを作ってもらい、そこからMちゃんと友達申請して、で、「協力しで下さい」とMちゃんを巻き込みました。ええ。Mちゃんとはこの時点ではLINEのみの関係ですが巻き込みました。
さすがに負担はかけられないので、メッセージカードに寄せ書きと、その場にいて楽しんでくれればいいのです、とお伝えしていました。
寄せ書き。
この寄せ書きにメッセージをもらうために、土曜日ははるばる1時間半以上かけて幕張まで出かけました。
Pちゃんとわたしの共通の友達の職場(商業施設)に突撃訪問して(迷惑)。
※事前に寄せ書きをお願いしに来るかも、とは伝えていたが、土曜日行くとは言っていない。
「きちゃった、てやつをやってみたかったんだ」(真顔)
絶句してました(そりゃそうだ)。
ペンやらなんやらをセットにして渡して書いてもらいました。わたしはその間ショッピング。で、仕事終わりに二人で飲んで、帰宅したのが午前様(苦笑)。
本日は朝3人でテニス、ランチでサプライズパーティということで、ランチのレストランにバースディプレートを用意してもらい、「電話かけてくるから」と抜け出し、そのまま花屋に走りブーケを作ってもらいました。
「○円程度でブーケを作っていただけますか? 女性の友達の誕生日プレゼント用で。ゴージャスにしてください」と店員さんに伝えて(笑)。
ダリアと薔薇を入れてもらい、美しい花束をこしらえてもらいました。ダリアがきれいでした。
それをレストランの店員さんに「バースディプレートと一緒に出してください」と伝えて預けて、準備万端!
チョコレートで描かれたメッセージや花束に驚いてくれて、もうやりきった感がこう、腹の底から沸々と湧き上がってきて、報われました。
照れ隠しで「はいプレゼント」とそっけなく渡したけど、そんなの愛嬌ある行動だよね!?
(※自分でいうことではない)
3連休3日目、ということでレストランの予約は結構苦労しました。ことごとく断られるの!
これは初めましてのMちゃんにやってもらいました。(本当は私がやるはずだったんだけど、仕事でトラブル発生で電話いれる時間がなくて…)
清々しさでいっぱいです。
No.790
2014/11/02 (Sun) 01:20:29
原田マハさん「キネマの神様」読了しました。
驚くくらいよかったです…。ホント、驚きました。うん、驚いた。
というのも、彼女が書かれた話題作はどうもあまり楽しめたことがなくて…。
「まぐだら屋のアリア」は結構好きです。アーティスティックなものより、こういう路線の方が琴線に触れるんでしょうね…。タイトルはイロモノですけど、「まぐだら屋のマリア」の内容はイロモノじゃないです。老舗料亭の見習いだった主人公がある事件に巻き込まれ仕事を辞め、絶望の中で「まぐだら屋のマリア」に出会う話です(適当だなおい)。
さて、「キネマの神様」。
タイトル通り映画をめぐる人々や彼らのおりなす空間、繋がりの話です。
一流企業で課長職を務めた40手前の女性が仕事を辞め、転職したのは小さな老舗映画雑誌社のライター。それは心臓の手術を終えたばかりのギャンブル依存症で映画を愛してやまない父親の影響だった。彼の映画メモは朴訥でしかし妙な味わいがあり、その文章が人目に留まったことでブログが開設された。その名も「キネマの神様」。そこから奇妙な交友が始まるのだった――。
話の核に行くまでが少し長かったけれど、そこからは夢中になって読みました。
父親の書く文章の味わいは、とても愛嬌があり、茶目っ気があり、楽しかったです。少し時代を感じさせる文章がまたとても心地よくて、映画が好きなんだといのが全面に伝わって、主人公の歩や同僚たちが読んで得た感動を、追体験できるのがとても素敵でした。
中心はゴウvsローズ・バッドになっていきます。
この奇妙なやり取りに、胸が躍りました。お互いの感想をぶつけあい、一つ一つの映画に込められた意味を探っていく――。
個人的には面白ければいいじゃない、そんな小難しいこと考えないでも、と思うのですが、深い意味を知ることで新たな一面を垣間見るときの目から鱗が落ちたような風景の変容は誰しも体験したことがあるのではないでしょうか。二人の交友を通して、物語の中の読者たち、そして現実の読者たちは目から鱗がボロボロボロボロ落ちていくことでしょう。
そして衝撃あり、感動ありの展開!
小説だからこその展開。
これぞエンターテイメントといったお話で、大変美味しゅうございました!
驚くくらいよかったです…。ホント、驚きました。うん、驚いた。
というのも、彼女が書かれた話題作はどうもあまり楽しめたことがなくて…。
「まぐだら屋のアリア」は結構好きです。アーティスティックなものより、こういう路線の方が琴線に触れるんでしょうね…。タイトルはイロモノですけど、「まぐだら屋のマリア」の内容はイロモノじゃないです。老舗料亭の見習いだった主人公がある事件に巻き込まれ仕事を辞め、絶望の中で「まぐだら屋のマリア」に出会う話です(適当だなおい)。
さて、「キネマの神様」。
タイトル通り映画をめぐる人々や彼らのおりなす空間、繋がりの話です。
一流企業で課長職を務めた40手前の女性が仕事を辞め、転職したのは小さな老舗映画雑誌社のライター。それは心臓の手術を終えたばかりのギャンブル依存症で映画を愛してやまない父親の影響だった。彼の映画メモは朴訥でしかし妙な味わいがあり、その文章が人目に留まったことでブログが開設された。その名も「キネマの神様」。そこから奇妙な交友が始まるのだった――。
話の核に行くまでが少し長かったけれど、そこからは夢中になって読みました。
父親の書く文章の味わいは、とても愛嬌があり、茶目っ気があり、楽しかったです。少し時代を感じさせる文章がまたとても心地よくて、映画が好きなんだといのが全面に伝わって、主人公の歩や同僚たちが読んで得た感動を、追体験できるのがとても素敵でした。
中心はゴウvsローズ・バッドになっていきます。
この奇妙なやり取りに、胸が躍りました。お互いの感想をぶつけあい、一つ一つの映画に込められた意味を探っていく――。
個人的には面白ければいいじゃない、そんな小難しいこと考えないでも、と思うのですが、深い意味を知ることで新たな一面を垣間見るときの目から鱗が落ちたような風景の変容は誰しも体験したことがあるのではないでしょうか。二人の交友を通して、物語の中の読者たち、そして現実の読者たちは目から鱗がボロボロボロボロ落ちていくことでしょう。
そして衝撃あり、感動ありの展開!
小説だからこその展開。
これぞエンターテイメントといったお話で、大変美味しゅうございました!
No.789
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