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No.796
2014/11/23 (Sun) 22:20:03

お、お久しぶりです。

わたしが留守にしていた間、あの美希さん宅で紹介されていたことを発見し、うおおおとなりました。動きがないサイトですが、みて下さる方がいらっしゃるとは…。ありがとうございます。
サニサの更新頑張ります。

何をしていたかというと、恋してたとかそういうオチではなくて(古い)、本を読んでました…。
例のボードゲーム縛りで面白いけれど読みごたえがあって、なかなか進まない一冊と格闘していました。まあ、ほかにもモロモロあって読書に没頭できなかったので余計に時間がかかりました。

■「落日の譜 雁金準一物語」

囲碁の才能に恵まれ、伊藤博文をはじめとするそうそうたるメンバーに愛され、本因坊の跡継ぎとまで目されていた雁金準一だが、その生涯は現代まで語られていない。本因坊継承問題から大正大争碁へと発展し、ドラマチックな一生をおう。

実在する人物のお話です――というのが、しょったんから続きますね。こちらは囲碁のお話になります。さらに絶筆の作品となります。

さて、明治維新により碁所(あってます?)が解散し、扶持米等がなくなり、安井家やら坊門(本因坊)の生活が一気に困窮し、それまで囲碁を取り仕切っていた権威だった四家(林家・井上家・本因坊家・安井家)が没落します。そこで新興勢力たる方円社が設立され、専門棋士を抱えて、既存の権力(四家)との対立時期に突入します。
このような囲碁史も踏まえたうえで、その時代に生きた雁金のことが語られていきます。

坊門にて起きたのが、継承問題。実力的には上だが品格に劣る田村と、実力はやや劣るが好人物で伸び盛りの雁金、そのどちらが本因坊を継ぐのか――。

遥か昔は対局時間など定まっていなかったが、時間制限が設けられたいきさつと日本金設立まで。そこからさらに独立した棋士の存在。現在の新聞に必ず載っている囲碁コーナー。そんな新聞との繋がりまで網羅された囲碁小説となっています。


と、ここまで歴史を追っているからにはとんでもない物語になるんだろうなあ、と初めから予想はついてました。
さらに二段組みの上製本(ハードカバー)でしたから、まあ長くなるなあとも思ってました。ええ予想通りです・

いやあ面白かったです。
絶筆と言うことで物語は終わりませんが、読み応え抜群です。
明治維新が囲碁に及ぼした影響の大きさと、権威にしがみつくだけでは娯楽としても落ちぶれてしまうという危機。そんな状況にたちむかうために、戦ったのが雁金たちだったのでしょう。
大正大争碁という看板をたて盛り上げた新聞社の功績の大きさも、新聞社を巻き込む手腕も面白い!
雁金の物語というよりは、明治から現在に至るまでの囲碁の大きな流れを感じ取れます。
囲碁好きな人は勿論、物語としてもおススメです。


※ ※ ※

さて、「囲碁小町 嫁入り七番勝負」も読了したので、ここでいったんボードゲーム縛りは終わりです。
しかし、ボードゲーム関連で面白い作品がありましたら、教えていただけるとありがたいです。
音楽関連の小説でも教えていただけるとありがたいです。
縛られる気満々です。

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