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No.663
2014/02/09 (Sun) 00:52:17

キラキラと音が天井に吸い込まれていく感じがした。
高揚感が全て解放され、放心状態の面々と、静寂。水を打ったような静けさは一瞬で拍手で弾けて、我に返った。
ほっとして肩の力が抜けた。
――成功だ。この上のないほどの大成功。えも言われぬ完璧な演奏だ。
ドイツの一流オーケストラで活躍した後、日本で伝統と格式高いオーケストラに向かいいれられてからのデビューは、ファーストヴァイオリンのトップとしてだった。当然、ファーストヴァイオリン――特にそれまでのトップとの間に軋轢が生まれるし、海外で活躍したからといい気になるなよ、という風に思われているのを絳攸は感じ取っていた。音楽をやるということは自分との戦いで、孤独なことも多い。合奏はそれを吹き飛ばしてくれるほどの感動がある。
脚下に伝わる振動に気付いた絳攸ははっとした。
振り返るわけにはいかないから、しっかりと足を舞台のフローリングの床につければ、トントンと足を踏み鳴らす音と振動を感じる。それも一人、二人ではなくて、どんどん増えていき百人近くいるオーケストラの大部分がやっているようだ。
――楽器を手にしたメンバーが拍手の代わりに送る、賞賛の音。
ぎゅっと眼を閉じて感じた感動から零れ落ちそうになるものを堪えて、絳攸は静かにほほ笑んだ。

※ ※ ※
はい、音楽ネタ。先月読んだ「フロイデ!」より、ネタを拾ってきました。
楸瑛がきっと奥の方で足を踏み鳴らしながら笑ってるはずです。

音楽はピアノ以外は基本的には解りません。ピアノも演奏以前にリズムと譜読みと音階に結構苦戦していたので(つまり全くダメ)、ネタを書く気にはなれない過去があります。上手くなかったし詳しくなかったし尚更。
理系の友達が何の曲だったのか忘れたのですが、12/8拍子かなんかの楽譜を見て「何故分子の方が大きい! そして気持ち悪い。約分したくなる!」と言っていたことを鮮明に覚えています。なるほど、そういう考えもあるのか、と目から鱗でした(笑)。その頃には私はもうピアノから結構な年月離れていたので、上手く説明できず、そしたら音楽を専攻している友達が理論を説明していました。音楽ネタは発掘のしがいがありそうなのですが、詳しくないから…。

弦楽器なら以前触れたハ音記号の解読や、ボウイング(飛行機作ってるところじゃないですよ!)でもめるとか…。管楽器なら夏場、太陽光を浴びてアツくなり、冬には氷のように冷たくなる金管楽器だとか…いや、弦楽器も管楽器も解らないので…。冬場にオーボエを抱いてひと肌で温める絳攸とか?

あ、音楽で最近思ったこと。バッハを好きになれました。
「聴く」ほうに重点を置くことが出来るようになったからかな。(以前はずっと「弾くのがいやー」と思っていた)。
バッハは活躍した時代が少し古いのと教会音楽なので弾きなれていた曲とは違っていて、慣れていないため比較的簡単な曲でもなんか弾き辛いです。違う弾き辛さはモーツァルトにも感じます。パンパンパンという弾ける感じとあのパッセージにテンポが狂うし指がもつれる。

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