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No.254
2012/05/29 (Tue) 21:40:57

吏部が高校で吹奏楽部だったら面白いなあ、と午後からずっと考えていた本日。
濃い部活だろうなあふふふ、と妄想して楽しんで帰ってきてから書き散らしてみました。この情熱をネタではなく話を書く方に向けられたらいいのに、ネタを書くときってなんでこんなに楽しいのでしょうか。不思議。

以下妄想突入前に。
吹奏楽経験がないため、曖昧且つ間違えがあると思いますのでなにとぞご容赦ください。
2ページくらいのネタとして何編か書こうと思ったのですが(といって各話7ページとかになったりがあり得るのが怖い)、肝心の演奏部分が書けないのです。曲も何がいいのかわからないし。なのでネタとして処理。
楸瑛の楽器が決まらい。
以前妄想したこれ↓とつながっているようで、別物かなあでもこの設定もそのまま生かせるな、という感じです。
http://castellastreet.blog.shinobi.jp/Entry/160/

設定
部長李絳攸(二年生):アルトサックス 
(余談:中学時代、吹奏楽部部長(女)がアルトサックスだったから部長=アルトサックスのイメージがあります。副部長(女)はフルートかクラリネットのどちらかだったのです。――あの部には男子生徒はいたのだろうか)

部員
碧珀明(一年生):クラリネット――珀明の入部に伴いクラリネットのレベルがぐんと上がった。
以下30名省略。

特筆事項
パーカッションの達人がいる。無表情で超絶技巧を披露。あまりの早業に手が八本に見えるため、千手観音だと誰かが呼びだしたところから、ブッダというあだ名がある。女性にも手が速いことで有名。「時計より正確な時を刻むのが使命です」が口癖の通り、リズムに狂いはない。
木琴鉄琴類は弱い。壊したマレット(撥)の数は三ケタはくだらない。
フルート・オーボエ・ピッコロも弱い。
トランペット・トロンボーン・ホルンは強いが、個性も超絶強い。また三年生が多い。
クラリネット・サックスは基本的にまとまっていて上手い。
ユーホニウム・チューバは練習中は音の大きさを調整できずに演奏を台無しにすることもあるが、本番にはめっぽう強い。
元水泳部の管弦楽奏者がいる。心臓が強い=横隔膜が発達している(鍛えられている)ことを理由に(正しいか知らない)、楸瑛同様絳攸にそそのかされ(悪魔にそそのかされてと同義)吹奏楽部に転部した。通称スイマー。
スポーツテストの肺活量の全校生徒順位100位までに部員全員が入っている(全校生徒900人(男子500人))。(楸瑛は30位前後。絳攸は…75位くらい? 珀明は86位? スイマー3位 パーカッションなのになぜか20位のブッダは楸瑛の順位を知って「勝った」とガッツポーズ)
部長命令は絶対。違反者には罰則。一番重いペナルティが逆立ちして裸で町内一周。
悪名高い吹奏楽部に入部する女子はまずいないが、部の歴史を紐解くと、過去に百合さんという勇敢で美しい女生徒が吹奏楽部の副部長に収まっていた事実がある。彼女たちの世代以降、芳しい成績は途絶えてしまう。
また百合さんの活躍により、部室である第一音楽室にエアコンが設置され、彼女の功績は後の世代まで語り継がれ、あがめられている。なお、第一音楽室は現在授業には使用されていないが、そこにエアコンがある限り、吹奏楽部の部室であり続ける。教師陣がエアコンを第二音楽室へ移動しようとしたときに、いち早く生徒会からの内通者(スパイ)を通して情報を得て、阻止した。教師陣も、第二音楽室へエアコンを移動することでいられる利益よりも、第一音楽室にエアコンをそのまま置いておいて、吹奏楽部を隔離する利益の方が大きいと判断して以来、ノータッチ。

※吹奏楽部の愛称を吏部にしたいのですが、そこのつながりを模索中。
※楸瑛の楽器のなにかいいアイディアがありますか?

ここまで設定を思い付いたのが一瞬だってまさかそんな。

※以下、キャラ崩壊がはなはだしいかと思われます。笑って許してくれる方、カモン。

音楽とはばっさりと縁を切ったはずの楸瑛は、絳攸にそそのかされて(というより騙されて)吹奏楽部に入部する羽目に。大会に出ないが、弱いパートの指導をすることに。
「フルートやオーボエのあの微妙な感覚を、俺だとうまく説明できなくて」「確かに繊細な楽器だから教えるのは難しいよね」等の会話を入れたい(希望)。
 
初めて部室に来てみれば、部長到着を待つ間の自主練の音漏れが何とも不気味。「けっけっけ」だの「ひょえええええ」だの怪音の連発に、楸瑛はためらうが、絳攸に引っ張られては逃げ場がない。開けてみれば阿鼻叫喚の図。縦笛を上に向けて吹く一団はバスドラムの周りをまるで何か悪魔の儀式のように回っているし、木琴鉄琴のスティックを指に挟んでまるでこれからネズミに襲い掛かる猫のようにシャーとしていたり。
でも絳攸が一歩足を踏み入れるとすべての音がぴたりと止む。教壇の真ん中に立ち、正面を向けば全部員はぴしっと背筋を伸ばししゃんとしていた。
部室には、「只より安いものはない」と相撲文字で書かれた張り紙が貼ってあるのが楸瑛は気になった。
「今日は喜ばしいニュースがある」
シン…と静まる中、「あの全日本音楽コンクール中学生の部で(適当)優勝した藍楸瑛がこの吹奏楽部のさらなるレベルアップに一役買ってくれると善意の申し出をしてくれた」
そんなこんなで付き合わされる羽目になった楸瑛は、一日目にして絳攸に悪魔を束ねる総大将、サタンだ、と心の中で勝手にあだ名を送った。
たかをくくっていた楸瑛は一日目にして打ちのめされた。意外にまとまっていたことに驚いたのではなく、超絶個性的な軍団の瘴気にあたったのだ。
その日絳攸に「ちょっといいか」と言われてついていけば、ラーメン屋に連れてこられた。強引さに対する謝罪なのか、おごってくれた。
 
ある日、部活動開始で、開口一番絳攸は悪魔の信者たちに向かって高らかに宣言した。
「脱げ」
え、なにそれ、と驚く楸瑛をよそに、さっと二列に並んだ部員たちは、躊躇いや恥じらいや戸惑いなど一切見せずにシャツをまくり上げる。
見れば珀明すらも、まじめな表情でさっとシャツをたくし上げて、白い腹部のぞかせていた。
楸瑛はああ、自分ってなんて場違いなんだろう、と後悔した。変人の集団にあっては一般人は何とも無力で何と心もとないものか。
「部長」
ある部員が絳攸を呼んだ。部員と部員の間を絳攸は厳かに闊歩し、声を上げた部員の向かいにいる部員の前で止まる。その引き締まった腹を一瞥した後、部員の眼を見る。
「お前、さぼったな」
何のことやら。
「す、すみません…!」
「ババカレーだ」
「そ、それだけは、それだけは勘弁してください…! 自分、あれを食べると三日間は腹の調子が」
音を乱さないために腹筋は各自自主トレで済ませておく、というのがルール。週に一度お互いの腹を見せ合い、腹筋の具合をチェックする習慣がある。怠ったものへの罰則は、学食の裏メニュー、ババの特性激辛カレーを水無しで食べきらなくてはならない。汗を流して脂肪を強制的に燃やす意味があるらしい。ババカレーのババは、調理人がババだからなのかトランプのジョーカーのババなのかは不明。
千手観音の立派な腹筋が眼に入り、ーカッションは関係ないだろう、と内心思っている楸瑛は絳攸がじっと見ていることに気付いて冷や汗をかいた。まさか。この展開は――。
「お前も脱げ」
やっぱりか!
楸瑛は腹部をさらしながら、野郎同士で腹を見せ合うなんて吹奏楽部がこの学校の風紀を乱している、と心の中で涙していたら――。腹部に衝撃。
「んん!?」
せき込みはしないが、少しうずくまった。な、殴られた!?
「な、何するんだ!」
「――程よい弾力と硬さ。おいみんな! これこそが理想の腹筋だ。お前たちも早くこういう腹筋を手にいられるよう日々の努力を惜しむな」
おおー、と歓声が上がる楸瑛は、ぜひその腹筋をおがませてくれという部員たち(全員男)に腹を撫でまわされて、この日受けた精神的ショックは計り知れなかった。
「ちょっとまって絳攸」
一歩離れたところで学期の手入れをしている絳攸の名を呼ぶ。意趣返しをせずにはいられない。
「そういう君の腹筋はどうなのさ」
かたっとアルトサックスをおいて、絳攸は立ち上がり、楸瑛の眼の前まで来た。何か怖い。ひきそうになるのをぐっとこらえていたら。
「俺も脱げばいいんだな」
そういってシャツに手をかけた絳攸は完全にキャラ崩壊ですか。
(※元水泳部員をスカウトした基準も「腹筋が」です。)
(※楸瑛の腹を殴ったのは、なんだか理不尽な怒りが込み上げてきたからなのもあります。あとでこっそり部員の一人が「あれは部長なりの照れ隠しですよ」と耳打ちするのだが、そんな照れ隠しごめんだ、と楸瑛は心底思います。)
 
手伝ううちに楸瑛はここの部員たちは、応用のテクニックはできているが、基礎がめちゃくちゃだと気が付いて、基礎練習をさせる。自己流を究めたものの集まりたちだったため、四苦八苦。実力に自信があるトランペットなどにも、「簡単な」ことをあえてやらせるのにも一苦労。
「そんな退屈な練習できるか!」と突っぱねる部員たちに、怒った楸瑛はタブレット式携帯電話をかざして「いいかい! 全国制覇を目指す他校の吹奏楽部は、こんな風に吹くんだ!」と叫ぶ。動画サイトにアクセスされた携帯電話から流れるそれ。音質は悪いがそれでも一つの者として、まとまった宇宙があることに打ちのめされた。
「全国大会の常連校ほど基礎練習は欠かさないんだ」
 
帰り際「おい楸瑛」と声を掛けられてお決まりの「ちょっといいか」。でも内容はラーメン屋ではなく「電気屋に連れていけ」。
何事か詳しく聞けば楸瑛が携帯で見せた映像から、今時そんなことが出来るのかと知った絳攸はパソコンを購入して、家で研究しようと考えたらしい。
「つまりこれからパソコンを買いに行くわけ? 君、お金あるの? パソコン高いよ」
「何のためにお年玉をコツコツ貯めていたと思うんだ。 三十万あれば足りるか?」
「さ…! いつの時代のパソコンさそれ。 うーん、youtubeを見たりするくらいなら、ビジネスのソフトはいらないし。一般的に八万前後かな。高くても十五万あれば十分だと思うよ」
そういって家電量販店へ。そこでも質問ずくめ。「何でこれとあれは見た目は変わらないのにこんなに安いんだ」と聞かれCPUやメモリの説明をしたり、リンゴマークのパソコンと窓がロゴのパソコンの違いを簡単に説明したり。
「君の家ってインターネット使えるの?」
「なんだそれ」
楸瑛はぐったりした。
家に確認を取れば、契約済みで、結局古いパソコンを一台もらえることになったらしく、家電量販店は楸瑛がつかれただけとなった。
結局絳攸と楸瑛はいつものラーメン屋で並んでラーメンを食べた。
絳攸は「付き合ってくれて感謝する」とチャーシューを一枚楸瑛のどんぶりの中に入れた。
 
帰り際。海岸沿いを歩いていたら絳攸は楸瑛にアルトサックスを押し付けて「聴かせろ」と。
「私、サックス吹けないんだけどな」
と言いながら、そこで楸瑛は初めて絳攸に音を聴かせた。
「お前…」
絶句する絳攸。その後くしゃりと苦笑しながら「悔しいな」と漏らした。もう一度小さく悔しい、と。
「――別に強要する気はないが、お前、大会出る気は本当にないのか?」
「―――」
楸瑛はすぐには答えられなかった。そしてその事実に驚いた。音楽とは縁を切ったはずなのに。こうしてしっかりとつながっているなんて――。一日目から先が思いやられると思っていたのに。怒ったり逆に言いくるめられたり、音楽について真剣に考えて――。密度が濃かった期間は楽しかったのだ。
 
地区予選。出番前の控室で、
「我らがファザー・モンスター!」
「行くぞ! 我がリトル・モンスターたち!」
ええ、それは某国の世界的スターに怒られはしないかい、と突っ込む楸瑛。絳攸はサタンではなくてモンスターの総大将だったのか。
そして本番。楸瑛は客席で絳攸たちの演奏を聴きながらその出来に感動し、満足した。一応名前は登録しておいた、と絳攸に言われたが結局出なかったのだ。楸瑛がいないでもやれることが誇らしくもあるが、少し悔しもあり――。あそこに加わりたいという思いが湧き上がる。
結果、銀賞。吹奏楽部は全国大会の切符を手に入れることはできなかった。
優勝はできなかったものの、盾を受け取るときに「来年楽しみにしています」と声を掛けてもらったり。
そしてこの地区予選で、楸瑛はお役御免となった。
 
地区予選後。ようやく部員たちが立ち直って、文化祭で発表する曲の練習をしていると。
楸瑛があいまいな笑顔を浮かべながら部室にやってきて「これ」とポケットから出したのは――。入部届。
微笑ながら受け取った絳攸は、
「脱げ」
懐かしの腹筋チェックから楸瑛の部活動が再開した。
――初めて食べたババカレーは、汗と涙なしには語れない思い出となった。
 
 
文化祭当日。
「今日はこれで行く」
突然編曲した楽譜を渡され戸惑う部員たちだが、その編曲された個所を見て納得した。本来なら全員で演奏することろを絳攸のアルトサックスと、楸瑛の楽器のセッションの形にしてあったのだ。
「できるな楸瑛」
「愚問だね」
本番。絳攸とのセッションは夢みたいに心地よくて、楸瑛は編曲された楽譜をさらに編曲して、いたずらを仕掛けて睨まれたり、逆にしかけられたりして、時に慌てながら演奏した。観客はその様子を面白がって、手をたたいたり笑ったりしていた。
 
翌年、吹奏楽部は見事に全国大会の切符を手にした。優勝こそ逃したものの、「同校の吹奏楽部の演奏はまことに印象深く、客席および審査席に与えた影響は筆舌に尽くしがたく、そういった意味では間違いなく一番であった」と音楽の専門雑誌に書かれ、楸瑛と絳攸のセッションの写真が特集ページで一番大きな写真だった。
 
高校吹奏楽部吏部妄想は終了です。すっきり。
 
余談で楸瑛の楽器を絳攸が吹いたらうまくて「詐欺だ…」とショックを受ける楸瑛というのも後日談に入れたいな。

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