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No.620
2013/12/07 (Sat) 19:42:59

読了。これ、3巻まであるのですが、手持ちはこの1巻のみなので、2,3巻を今度購入しなければなりません。
中二病楸瑛、と前回、この本の冒頭のぼんやりイメージを表現しましたが、1冊丸々読んでみればその印象は覆ります。いや、ところどころ中二病楸瑛っぽいところもあるっちゃありますが!

感想は、「あのころの回帰録」。
自分の青春時代を振り返った大人が書いた記録、という体裁のストーリーです。当時の感覚のままに書いているように思えて、実は違う箇所がある。言い訳めいているほど書きこまれた文章は、その頃の主人公の気持ちと、振り返ってみてからの弁解のようなものが混じっていて、それがもうなんていうか、「負」の部分を予感させています。当時の主人公が感じた瑞々しさと恥ずかしさと、今だから感じる後悔とかいろんな感情を通して、読者が青春時代の後悔と向き合う羽目になるんですよ。追体験をいつの間にか、なんだか知らない間にさせられていて、特に「痛い」部分を刺激されて、なんだか物寂しさが余韻としてあります。逃げ出したくなる…。
青春小説って甘酸っぱく、爽快というイメージがあったけれど、今回は青春のキラキラした部分も勿論触れてますが、その影の部分を自覚させていく感じです。
痛いよ…。2巻、3巻と読んでいくうちに、輝かしく素晴らしい体験ができるかもしれませんが、1巻では鬱屈しつつ真剣な当時の高校生時代の主人公とそれを顧みる大人になった主人公、そして自分の心が痛い…。
あまり好きな文章ではないけれど、物語が発する光と闇に魅せられた感じです。

音楽家一家に育ち、挫折を味わいながらも自分が世界一の音楽家だと思い込んでいた「僕」の話。

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