※個人の趣味によるブログです。基本的に本を読んでます。
No.392
2013/01/13 (Sun) 03:09:57
今日も走ってきました。2.5kmくらい?
来週からは3kmにしようともくろんでます。最終的には5kmを目指してます。
年末に「読了した短篇集のある一篇に妄想を掻き立てられましたっ。パロを書きたいのですが、もとが短篇なのですべて展開をなぞるかたちになってしまうため、どうなのかと。SFです(笑)」(12/29)と書いた短編についてです。
今日不意に脳内に蘇って、「やっぱりこれ双花で妄想するといいよなあ」と考えてくっくっくと笑ってました。危ないあぶない(苦笑)。
上記に述べたように、パロにするとなぞることしかできないので、それは反則だと思うため完全完璧にネタバレで、「こういうお話です」という要約(?)を折りたたんでおきます。
直木賞作家菅浩江さんのデビュー作を含むSF短篇集「そばかすのフィギュア」の最後の一篇「月かげの古詩」より。
クライマックスまでネタバレしてるので、お気を付け下さい。
来週からは3kmにしようともくろんでます。最終的には5kmを目指してます。
年末に「読了した短篇集のある一篇に妄想を掻き立てられましたっ。パロを書きたいのですが、もとが短篇なのですべて展開をなぞるかたちになってしまうため、どうなのかと。SFです(笑)」(12/29)と書いた短編についてです。
今日不意に脳内に蘇って、「やっぱりこれ双花で妄想するといいよなあ」と考えてくっくっくと笑ってました。危ないあぶない(苦笑)。
上記に述べたように、パロにするとなぞることしかできないので、それは反則だと思うため完全完璧にネタバレで、「こういうお話です」という要約(?)を折りたたんでおきます。
直木賞作家菅浩江さんのデビュー作を含むSF短篇集「そばかすのフィギュア」の最後の一篇「月かげの古詩」より。
クライマックスまでネタバレしてるので、お気を付け下さい。
* * *
あらすじ:
「人々は力で押さえつけるものだ――」そう領主である父親に言われて育った青年は、質素な服に着替えお忍びで町におりる。この日、彼が最終的に向かったのは深い森を抜けたその先にある森の中。そこに目がくらむような財宝が眠っているというのだ。美女とも化け物とも伝えられるお宝の番人を懐柔する手立ては楽器。金には全く困っていない彼は金の笛を持ち、化け物を倒しに出かけたのだ。武勇伝を得るために。力を見せつけるために。森の中で笛の音が聴こえる。古い曲だ。まだ人々が平和だったころのものだった。
噂の塔を視界に入れ池を眼前に青年が持参した金の笛を吹くと、突然池の中から大輪を思わせる蕾が浮かび上がる。花弁がゆるりと開いていくと、妖かしように不思議で美しい女が座っていた。隠されているのは財宝ではなく美しい姫君で、花の娘は姫に相応しい求婚者を見極めるためにいるのだと。そして彼の試練が始まった。女の問答は架空の国について「この国を興すとして、王がなすべき政策は」と言ったものだった。領主の息子である彼の自信満々の答えは否定され彼女に憤慨を抱くが、問答を続けるうちに自分を見つめ直していく。
※ここからクライマックスへ向けてのネタバレがあるため反転してます。
男は彼女を連れて帰りたいと思うようになっていた。欲しいのは武勇伝ではなくこの女だ、と。しかし最終問答が終わり青年は合格を言い渡された。女は言う「からくりなのです」と。崩れゆく彼女は彼が手に入れるだろう王国と姫の名前を口にして、崩れゆく塔の前で池に沈んだ。
森で聴いた古い旋律を思い出す。遠い昔滅んだ国の曲。その国名は彼女が口にしたものだった。そしてそれはかれの祖先が遠い昔滅ぼした国の名前だった。
(反転終わり)
※ ※ ※
ハッピーエンドじゃないです切ない系ですスミマセンっ! でも双花で妄想してみると、実にイイと思うんですよ! もちろん元の話も好きです。
絳攸=花の女、ならばそうとう傲岸不遜に登場すると思うのですが。腕を組んで見下すようにして「今度の候補者はずいぶん軟弱なようだ。悪いことは言わない、お前には無理だ。とっとと帰れ」「十点。出直して来い」みたいな感じで。
原作で最後に二人の心が通じ合うようなシーンがあって、(※クライマックス部分のネタバレがあるため反転してます)領主の息子の手を握った女が「温かい手なのでしょうね」といったようなことを言うのです。からくり故、体温を感じないのが口惜しい、と。(反転終わり)
こういうシーンを置き換えて妄想して、楽しんでます。
もう一度言いますが、原作好きです。この一篇が一番のお気に入りです。
「人々は力で押さえつけるものだ――」そう領主である父親に言われて育った青年は、質素な服に着替えお忍びで町におりる。この日、彼が最終的に向かったのは深い森を抜けたその先にある森の中。そこに目がくらむような財宝が眠っているというのだ。美女とも化け物とも伝えられるお宝の番人を懐柔する手立ては楽器。金には全く困っていない彼は金の笛を持ち、化け物を倒しに出かけたのだ。武勇伝を得るために。力を見せつけるために。森の中で笛の音が聴こえる。古い曲だ。まだ人々が平和だったころのものだった。
噂の塔を視界に入れ池を眼前に青年が持参した金の笛を吹くと、突然池の中から大輪を思わせる蕾が浮かび上がる。花弁がゆるりと開いていくと、妖かしように不思議で美しい女が座っていた。隠されているのは財宝ではなく美しい姫君で、花の娘は姫に相応しい求婚者を見極めるためにいるのだと。そして彼の試練が始まった。女の問答は架空の国について「この国を興すとして、王がなすべき政策は」と言ったものだった。領主の息子である彼の自信満々の答えは否定され彼女に憤慨を抱くが、問答を続けるうちに自分を見つめ直していく。
※ここからクライマックスへ向けてのネタバレがあるため反転してます。
男は彼女を連れて帰りたいと思うようになっていた。欲しいのは武勇伝ではなくこの女だ、と。しかし最終問答が終わり青年は合格を言い渡された。女は言う「からくりなのです」と。崩れゆく彼女は彼が手に入れるだろう王国と姫の名前を口にして、崩れゆく塔の前で池に沈んだ。
森で聴いた古い旋律を思い出す。遠い昔滅んだ国の曲。その国名は彼女が口にしたものだった。そしてそれはかれの祖先が遠い昔滅ぼした国の名前だった。
(反転終わり)
※ ※ ※
ハッピーエンドじゃないです切ない系ですスミマセンっ! でも双花で妄想してみると、実にイイと思うんですよ! もちろん元の話も好きです。
絳攸=花の女、ならばそうとう傲岸不遜に登場すると思うのですが。腕を組んで見下すようにして「今度の候補者はずいぶん軟弱なようだ。悪いことは言わない、お前には無理だ。とっとと帰れ」「十点。出直して来い」みたいな感じで。
原作で最後に二人の心が通じ合うようなシーンがあって、(※クライマックス部分のネタバレがあるため反転してます)領主の息子の手を握った女が「温かい手なのでしょうね」といったようなことを言うのです。からくり故、体温を感じないのが口惜しい、と。(反転終わり)
こういうシーンを置き換えて妄想して、楽しんでます。
もう一度言いますが、原作好きです。この一篇が一番のお気に入りです。
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