※個人の趣味によるブログです。基本的に本を読んでます。
No.96
2011/12/26 (Mon) 21:35:38
***追記***
やっぱりどう考えても広告がでかすぎて目障りが過ぎるので、ブログを移行しようと思ってます。
ってそんだけのこと(愚痴)を言うために浮上してきたのです。
***追記終わり***
ネタに拍手ありがとうございまあすっ。
一度編集しに来たのですがインターネットの接続がスーパースローだったので諦めました。
昨日はスパイ映画をにやにやしながら観てました。いやーいやーいやーごちそうさまです。
そしてパロをやってみた現在。
とってもチープな展開です。では続きからどうぞ。
やっぱりどう考えても広告がでかすぎて目障りが過ぎるので、ブログを移行しようと思ってます。
ってそんだけのこと(愚痴)を言うために浮上してきたのです。
***追記終わり***
ネタに拍手ありがとうございまあすっ。
一度編集しに来たのですがインターネットの接続がスーパースローだったので諦めました。
昨日はスパイ映画をにやにやしながら観てました。いやーいやーいやーごちそうさまです。
そしてパロをやってみた現在。
とってもチープな展開です。では続きからどうぞ。
カチャという音を耳が拾ったと同時に楸瑛は諦めた。ぴったりとした黒い潜入用のスーツの背中に感じる冷たく硬いものは確認せずとも人を殺せる力を持った鉄の塊で、憎たらしいほどの感情を排した声で「銃をおけ、ゆっくりとだ」。指示に従うと同じく「手を上げろ」。大人しくもろ手を上げると人相が悪いギャング達が楸瑛の体をまさぐった。セクハラ――もとい危険物を隠し持っていないかの身体検査。心配しなくても回収されたコルトのオートマチック以外は持ち合わせていない。身一つの商売には危険が付きもので、さてどうやってこの状況を乗り越えようか、と冷静に考える。この、筒状のはてしなく高い天井と周囲を銃を手にした敵に囲まれた、逃げ場がない圧倒的に不利な状況を。
そこへ不埒な輩たちのキングがミッションを失敗した若造をあざ笑うかのような余裕ぶった表情を隠さずに、登場ときた。まるでどこかのスパイ映画のワンシーン。
「さて、ここまで侵入したのは実に見事だが、詰めが甘かったようだな」
あー痛ぶるのが好きそうなタイプだこの人。ポーンたちがあまり近付かないようにと注意するのを無視して更に一歩二歩、三歩。
「君の身元は直ぐに割れよう。だが君が今すぐここで君のボスの名前と私の城に忍び込んだ目的を白状してくれれば手間が省けるんだが」
顎を掴んで左右に強制的に向かされる。触り方がねちっこい。
――最悪。ゲイだ。
「ん?どうかね?」
一言も発しない楸瑛を楽しそうに見つめる目はさながらサディスティックな猛禽類。ぞくぞくする。勿論嫌な意味で。
隣で「身元が割れました」と部下。なかなか感心するような情報収集力だ。名前と略歴が読み上げられると右眉を器用に跳ねあげた男は、映画俳優のように両手を広げて驚いて見せた。
「藍楸瑛。ほう、まさか有名な国際指名手配犯が侵入してくるとは、私の名声も極まったということだろうな」
「もちろんです」と部下。
三流だな、と心の中で楸瑛。
都合が良いことにいい時間稼ぎになっていることにも気付かずに悠長なことだ。さっさと引き金を引くとか拷問でも薬漬けにでもすればいいのに。いや良くないけど。
さて、そろそろか、と思った楸瑛の心情を見透かしたように、男の急に顔が険しくなった。
「その顔、気に入らない、な。何を期待しているのか知らないが、助けなんか来ないぞ。現在警戒レベルは最大限に上げてあり、加えて君のチームのブレーン李絳攸の役割はあくまでもアシスタント。情報操作やメカが仕事であって実戦向きではないことで有名だ」
「ほう、巷ではそういうことになっているのか」
突然降りてきた声に騒然とする周囲に目もくれず、楸瑛は唇をすいと上げた後やあ、と返す。
いつの間にかスポーツ選手がするようなメガネをかけた絳攸が円柱形の天井から垂れ下がったロープを片手にボスの背後を取っていた。もう片手にはS&W。それをボスの背中に当てていた。突然の侵入者に色めき立つマフィアを落ち着かせるために6発装弾のリボルバーが一度炸裂した。効果抜群。ボスの命はこの男が握っていることは最高にクールでドラマティックに示された。
「この男の命が惜しくば銃を捨てろ。――俺は冗談が嫌いだ。妙な気を起こしたら即座に血を見る羽目になる」
ちらっと見せたのは小型爆弾。少人数対大人数の基本。ざわめく周囲を無視した声音が「俺達に何かあればコイツが爆発する」と静かに響いた。
「小型だが威力は抜群だ。この建物を軽く吹っ飛ばすことが可能だ。ここ以外にも世界各国にあるアジトにも仕掛けさせてもらった。俺はお前たちの命に興味は無い。無事に帰れたら解除しよう」
「し、信用できるか!」
「コイツの寿命は24時間。電池が切れたら内部から溶けるようにしてある。その液体にさえ気を付ければ無害の代物だ。構造が知りたいからとうかつに触らない方が良い。爆発しかねないからな。液体窒素で固めるのもコイツには効果がない。だからあと24時間」
「正確には23時間56分27秒」
「ひたすら放っておくのが賢明だ」
爆弾の赤いランプを示した絳攸の独壇場だった。かつて物理学者として名声をほしいままにした天才の言葉に本気を感じ取ったのか、楸瑛の背中に当てられた銃が床に置かれ、拘束していた男が数歩下がる。そして冷や汗を流しているボスからも銃を捨てろ、と合図があってからは男たちは例に倣った。
一瞬重なる視線。笑ってみせたのは楸瑛だけだった。
チェックメイト。
楸瑛と絳攸の声が示し合わせたかのようにぴったりとした呼吸で重なった。
自由になった楸瑛は目的のお宝を回収するとかわりに世界一物騒な爆弾を置いていると。
「お前の女だ」
飛んできた愛しのコルトをキャッチする。
「何ドジを踏んでるんだ」
「あはは、ごめん。でもその話は後で」
さて、と優雅にロープにつかまり自動的に上がるそれで帰路につく途中あ、と楸瑛。
「何か勘違いしてるみたいだけど」
注目する男たちに優雅で危険な微笑みを向ける。
絳攸の本業がアシスタントだって?冗談じゃない。
「彼が我らがリーダーだ」
Mission Completed.
その組織には名称がない。No NameやThe Teamと呼ばれると彼らの事を示す。
藍楸瑛と李絳攸その他数名が中心となった彼らに狙われたが最後。成功率驚異の10割。失敗は一度もない。
世界の頭脳が集まろうと世界の力自慢が集まろうと、狙った獲物は逃さない、それが彼らのミッション。それが世界一優雅で世界一謎の多い最凶組織。彼らは今日も華麗に危険を纏う。
そこへ不埒な輩たちのキングがミッションを失敗した若造をあざ笑うかのような余裕ぶった表情を隠さずに、登場ときた。まるでどこかのスパイ映画のワンシーン。
「さて、ここまで侵入したのは実に見事だが、詰めが甘かったようだな」
あー痛ぶるのが好きそうなタイプだこの人。ポーンたちがあまり近付かないようにと注意するのを無視して更に一歩二歩、三歩。
「君の身元は直ぐに割れよう。だが君が今すぐここで君のボスの名前と私の城に忍び込んだ目的を白状してくれれば手間が省けるんだが」
顎を掴んで左右に強制的に向かされる。触り方がねちっこい。
――最悪。ゲイだ。
「ん?どうかね?」
一言も発しない楸瑛を楽しそうに見つめる目はさながらサディスティックな猛禽類。ぞくぞくする。勿論嫌な意味で。
隣で「身元が割れました」と部下。なかなか感心するような情報収集力だ。名前と略歴が読み上げられると右眉を器用に跳ねあげた男は、映画俳優のように両手を広げて驚いて見せた。
「藍楸瑛。ほう、まさか有名な国際指名手配犯が侵入してくるとは、私の名声も極まったということだろうな」
「もちろんです」と部下。
三流だな、と心の中で楸瑛。
都合が良いことにいい時間稼ぎになっていることにも気付かずに悠長なことだ。さっさと引き金を引くとか拷問でも薬漬けにでもすればいいのに。いや良くないけど。
さて、そろそろか、と思った楸瑛の心情を見透かしたように、男の急に顔が険しくなった。
「その顔、気に入らない、な。何を期待しているのか知らないが、助けなんか来ないぞ。現在警戒レベルは最大限に上げてあり、加えて君のチームのブレーン李絳攸の役割はあくまでもアシスタント。情報操作やメカが仕事であって実戦向きではないことで有名だ」
「ほう、巷ではそういうことになっているのか」
突然降りてきた声に騒然とする周囲に目もくれず、楸瑛は唇をすいと上げた後やあ、と返す。
いつの間にかスポーツ選手がするようなメガネをかけた絳攸が円柱形の天井から垂れ下がったロープを片手にボスの背後を取っていた。もう片手にはS&W。それをボスの背中に当てていた。突然の侵入者に色めき立つマフィアを落ち着かせるために6発装弾のリボルバーが一度炸裂した。効果抜群。ボスの命はこの男が握っていることは最高にクールでドラマティックに示された。
「この男の命が惜しくば銃を捨てろ。――俺は冗談が嫌いだ。妙な気を起こしたら即座に血を見る羽目になる」
ちらっと見せたのは小型爆弾。少人数対大人数の基本。ざわめく周囲を無視した声音が「俺達に何かあればコイツが爆発する」と静かに響いた。
「小型だが威力は抜群だ。この建物を軽く吹っ飛ばすことが可能だ。ここ以外にも世界各国にあるアジトにも仕掛けさせてもらった。俺はお前たちの命に興味は無い。無事に帰れたら解除しよう」
「し、信用できるか!」
「コイツの寿命は24時間。電池が切れたら内部から溶けるようにしてある。その液体にさえ気を付ければ無害の代物だ。構造が知りたいからとうかつに触らない方が良い。爆発しかねないからな。液体窒素で固めるのもコイツには効果がない。だからあと24時間」
「正確には23時間56分27秒」
「ひたすら放っておくのが賢明だ」
爆弾の赤いランプを示した絳攸の独壇場だった。かつて物理学者として名声をほしいままにした天才の言葉に本気を感じ取ったのか、楸瑛の背中に当てられた銃が床に置かれ、拘束していた男が数歩下がる。そして冷や汗を流しているボスからも銃を捨てろ、と合図があってからは男たちは例に倣った。
一瞬重なる視線。笑ってみせたのは楸瑛だけだった。
チェックメイト。
楸瑛と絳攸の声が示し合わせたかのようにぴったりとした呼吸で重なった。
自由になった楸瑛は目的のお宝を回収するとかわりに世界一物騒な爆弾を置いていると。
「お前の女だ」
飛んできた愛しのコルトをキャッチする。
「何ドジを踏んでるんだ」
「あはは、ごめん。でもその話は後で」
さて、と優雅にロープにつかまり自動的に上がるそれで帰路につく途中あ、と楸瑛。
「何か勘違いしてるみたいだけど」
注目する男たちに優雅で危険な微笑みを向ける。
絳攸の本業がアシスタントだって?冗談じゃない。
「彼が我らがリーダーだ」
Mission Completed.
その組織には名称がない。No NameやThe Teamと呼ばれると彼らの事を示す。
藍楸瑛と李絳攸その他数名が中心となった彼らに狙われたが最後。成功率驚異の10割。失敗は一度もない。
世界の頭脳が集まろうと世界の力自慢が集まろうと、狙った獲物は逃さない、それが彼らのミッション。それが世界一優雅で世界一謎の多い最凶組織。彼らは今日も華麗に危険を纏う。
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