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No.963
2017/08/01 (Tue) 23:03:24

恩田陸さんの直木賞受賞作「蜜蜂と遠雷」読了。
パソコン買い替えた時についてきた電子書籍の特典で購入し読了。
500ページ越えの本を電子書籍で読むのはいかに、と思ってましたが、スマートフォン文化への慣れと、面白くて夢中になったせいもあって、まったく苦になりませんでした。
重さがない分、持ち運び便利だし、電子書籍、結構いいもんだ!

え、これ恩田陸が書いたの!?
って驚くくらい、あの人の重々しくてドロドロした雰囲気が全くない、ひたすらさわやかできらきらしていて、すがすがしいとても素敵なお話でした。
あの暗くて重くてドロドロしたのが苦手に感じる時もありましたが、「そうだよ恩田陸ってこんな話もかけるんだよ!」と熱弁したくなる面白さでした。
ありがとう。ご馳走様。

あらすじ…を書くのめんどくさいのですが…。
あらすじ:
パリのコンクールに突如現れた規格外の天才・塵(じん)。かつて神童と呼ばれていたが、あることがきっかけでコンクールから姿を消していた亜夜。華やかなスター性を持つ天才・マサル。生活者の音楽家を目指す最年長の挑戦者・明石。彼らが一堂に会した芳ヶ江国際ピアノコンクールの予選(一次、二次、三次)および本選を舞台に、それぞれの才能がぶつかり合う。

音楽小説って、基本「苦しい」描写が多い気がします。
そして音楽をやった人なら苦しみを味わったことがあると思います。
自分の力量に苦しんだり、相手と比べて苦しんだり、才能のなさに絶望したり、練習が辛かったり…。
でもこの小説は喜びに満ちていて、とてもドキドキわくわくしながら読めました!
もちろん失敗したらどうしよう、という描写はあるのですが、でもそれを吹き飛ばすような、演奏シーンのすばらしさ。聴いている側も、演奏している側も、輝きに満ちていて、その嬉しさが読者にも伝わってきました。
それぞれの演奏者を彩る描写は、音になり、においになり、風景になり、風になり、大地になり、雨になり、海になり、星になり、宇宙になり…。綺麗で楽しくてわくわくしました。

音楽って喜びに満ちているものなんだな、と。
物語に登場する数々の天才たちに再度教えてもらいました。
あー音楽またやりたいな! とちょっと思いました。

いい本だ。面白かった。

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