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No.884
2015/11/03 (Tue) 11:14:31

昨日の一冊はまだまだ今野敏ちゃんの「膠着」。
企業小説です。へー、こういうのも書くんだと物珍しさを感じたわたしは、まだ敏ちゃん4,5冊しか読んでません。
ハードボイルド作家はハードボイルドやミステリしか書かないとつい思ってしまいがちです。ミステリ的な要素はありつつな新入社員の成長を描くドタバタ企業小説でした。

あらすじ:
小規模ながら老舗の糊メーカーのスナマチになんとか就職した営業の新入社員、丸橋啓太はやる気なく淡々と業務をこなしていた。ある日、ゼロが一個多い発注ミスをしてしまい、顔面蒼白になりながら、「どんなものでも売ってやる」そう豪語する教育係の本庄とともに顧客の元へ向かう。そんなスナマチに新たな難題と、経営危機が訪れる!

就職活動には売り手市場、買い手市場の時期があって、就職難の時期に就活をしなければならない学生は、果たしてどれだけの割合が「入りたい」と思った企業や業界に、「やりたい」と思った仕事に就くことが出来るのでしょうか。
そして多くの学生は「絶対に○○」がしたいというのよりも「大企業に入って安定した生活がしたい」というような思考回路で就活を始めるんじゃないかなあなんて思います。苦戦して最終的にどこかに就職できればいいや、なんて思って数うちゃあたる戦法で受けた企業に受かったら、この本の主人公の啓太みたいになるのではないでしょうか。

表には見えない仕事というのもたくさんあって、小売店に製品が並ぶとはいえ小さなスナマチもその一つと言えます。糊のメーカーがどんな仕事してるかなんて知らないもの。

しかし仕事をしていく中で、営業だったら仕事が取れただとか、企画だったら企画が通った、開発だったら小型軽量化してコストダウンに貢献したことで感謝された、なんていう日々の出来事の中に、少しでも嬉しいことがあったらそれがやりがいになっていったりしちゃうんですよね。
あまりやる気のない新社会人の啓太が少しキラキラしたものに触れる瞬間が眩しかったです。


啓太が感じたひっかかりというものについては、伏線がなかったと思いますがそれはいかがなものでしょうか。もしかして見落としていただけなのか…。
閃きを共感したいのなら、そこにもちょっとこだわってくれたら嬉しかったかも。

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