※個人の趣味によるブログです。基本的に本を読んでます。
No.773
2014/09/15 (Mon) 22:05:46
加納さん「月曜日の水玉模様」読了。
US OPENを楽しみすぎて、なかなか読書が進まない9月前半でしたが、そろそろスイッチが切り替わりました。再びニュースをちら見しながら、何回戦まで進んだか確認する日々が始まります。
さて、「月曜日の(略)」ですが、まずはお決まりの一言から。
面白かったです。
何だろう、この高揚感は。ちょっと心が弾んでうきうきしてしまう感じは。
加納さんの本は本当に素敵です。
京極の本は「素敵」なんて使えないから、ここで使っておきます(「数えず(略)」の文庫版を購入して読まなければ…)。京極の本には職人技とか言葉の美しさとか語感のよさとかテンポとか何層構造だとか長いけど長さを感じないとかそんな言葉をよく使いますが、「素敵」を使う機会はあらわれるのか…。
再び戻って「月曜日(略)」。
加納さんの本って女性のキャラクターがとても素敵です。
今回の主人公は、中小企業で働く女性社員・陶子。彼女が「日常の謎」と分類される事件に対して、論理的な推理をしていくので、頭がいい女性であることが伝わります。
一般職ながらテキパキ仕事を進め、会社でも安心して仕事を任される地位にいるからこそ、「女性社員」と「男性社員」の壁を感じてしまう…。
まず陶子が有能なこと。
理想的な、仕事ができる女性です。総合職で男性に引けを取らずバリバリ――というようなキャリアウーマンとは違いますが、会社を事務の面から支えている、事務能力が高い女性です。
おそらく同年代ですから、この人に聞けば何か知ってる――まではいきませんが、安心して仕事を任せられる人材です。
しかしながら取引先とのやり取りに怒ったり、忙しい時にちょっとした用事を頼まれて苛立ったり、共感しやすい場面があります。
そして推理の時により顕著になる明晰な頭脳にほうっとしました。
仕事ができ頭がいい理想的な姿と、取引先相手の無茶振りにぴきっとくるその絶妙さが親しみと憧れの両方を抱かせてくれます。
女性社員としての悩みを陶子が持っていること。
全く同じ悩みではないのですし、今の会社は本当に男女差がなくてあまり感じないのですが、男性社員と女性社員ってどこかで隔たりを感じます。
とてつもなく優秀で有能で仕事ができる営業の女性社員がいたとしても、彼女がゆくゆく部長になれるか――と聞かれたら、返答に困ってしまいます。いやもちろんその人が転職するかもしれないっていうのはありますが(笑)。ポストの空き状況もですけど、彼女が営業でい続けるのは難しいでしょうし、結婚・出産をしたら移動するかもしれないですし(※現にそういう方がいます)。
グラスセーリング(※ガラスの壁/見えない壁)だとかなんとか言いますけど、あります。
陶子の会社はもう少し保守的ですが、会社にある男女差って微妙に形を変えて共感を呼び起こします。あるある、と。
今回は萩君というちょっととぼけたいつもニコニコしているキャラクターが、ほんわかさせてくれました。物語を温めてくれました。
陶子さんの尻に敷かれるタイプです。
ちょっとした日常の謎に隠された意味。
優秀な頭脳から導き出される解答。
悩みに対する共感。
温かくしてくれるストーリー。
素敵です!
US OPENを楽しみすぎて、なかなか読書が進まない9月前半でしたが、そろそろスイッチが切り替わりました。再びニュースをちら見しながら、何回戦まで進んだか確認する日々が始まります。
さて、「月曜日の(略)」ですが、まずはお決まりの一言から。
面白かったです。
何だろう、この高揚感は。ちょっと心が弾んでうきうきしてしまう感じは。
加納さんの本は本当に素敵です。
京極の本は「素敵」なんて使えないから、ここで使っておきます(「数えず(略)」の文庫版を購入して読まなければ…)。京極の本には職人技とか言葉の美しさとか語感のよさとかテンポとか何層構造だとか長いけど長さを感じないとかそんな言葉をよく使いますが、「素敵」を使う機会はあらわれるのか…。
再び戻って「月曜日(略)」。
加納さんの本って女性のキャラクターがとても素敵です。
今回の主人公は、中小企業で働く女性社員・陶子。彼女が「日常の謎」と分類される事件に対して、論理的な推理をしていくので、頭がいい女性であることが伝わります。
一般職ながらテキパキ仕事を進め、会社でも安心して仕事を任される地位にいるからこそ、「女性社員」と「男性社員」の壁を感じてしまう…。
まず陶子が有能なこと。
理想的な、仕事ができる女性です。総合職で男性に引けを取らずバリバリ――というようなキャリアウーマンとは違いますが、会社を事務の面から支えている、事務能力が高い女性です。
おそらく同年代ですから、この人に聞けば何か知ってる――まではいきませんが、安心して仕事を任せられる人材です。
しかしながら取引先とのやり取りに怒ったり、忙しい時にちょっとした用事を頼まれて苛立ったり、共感しやすい場面があります。
そして推理の時により顕著になる明晰な頭脳にほうっとしました。
仕事ができ頭がいい理想的な姿と、取引先相手の無茶振りにぴきっとくるその絶妙さが親しみと憧れの両方を抱かせてくれます。
女性社員としての悩みを陶子が持っていること。
全く同じ悩みではないのですし、今の会社は本当に男女差がなくてあまり感じないのですが、男性社員と女性社員ってどこかで隔たりを感じます。
とてつもなく優秀で有能で仕事ができる営業の女性社員がいたとしても、彼女がゆくゆく部長になれるか――と聞かれたら、返答に困ってしまいます。いやもちろんその人が転職するかもしれないっていうのはありますが(笑)。ポストの空き状況もですけど、彼女が営業でい続けるのは難しいでしょうし、結婚・出産をしたら移動するかもしれないですし(※現にそういう方がいます)。
グラスセーリング(※ガラスの壁/見えない壁)だとかなんとか言いますけど、あります。
陶子の会社はもう少し保守的ですが、会社にある男女差って微妙に形を変えて共感を呼び起こします。あるある、と。
今回は萩君というちょっととぼけたいつもニコニコしているキャラクターが、ほんわかさせてくれました。物語を温めてくれました。
陶子さんの尻に敷かれるタイプです。
ちょっとした日常の謎に隠された意味。
優秀な頭脳から導き出される解答。
悩みに対する共感。
温かくしてくれるストーリー。
素敵です!
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