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No.112
2012/01/11 (Wed) 20:10:29

「言語は正確に、論理は明快に」
(北森鴻「蓮丈那智フィールドファイルIII 写楽・考」p.11)

この一言でマイナス感情吹っ飛びました。
読書中断していた平山夢明さんの「独白するユニバーサル横メルカトル」を本日読了して、ものすごおおおおく嫌な気分になり、このままじゃご飯もおいしくない!と思って北森鴻さん(また)の「写楽・考」を帰宅後読み始めたら、本編3ページ目でこの台詞と対面した次第です。
さらに3ページ目でこれって、と思ってたところに続けざまに爆弾が用意されてました…。
学校の怪談的な噂がどうやら変容しているらしく、助手の存在がその噂に取り込まれていると判明した際に

「それほど面白そうなネタがあるのに、どうしてフィールドワークを行わない」
「自らを研究材料に出来るなんて、民俗学者としてこれほどの栄誉はないはずだ」(p.17)

あのもうこれあれです(混乱中)。あれですあれ(壊れた)。
まだここまでしか読んでないのに、動悸が…!この先読み進めるのが楽しみであり、ドキドキしすぎて怖いです。今日寝られるかな(笑)。
那智シリーズはド直球の民俗学ミステリの短編集で、異端の民俗学者那智と助手三國(男)が民俗学的な調査を進める先々で巻き込まれる事件や出会う不可解な謎を伝承や伝説などの見解を得ながら解決していく感じです(ざっくり)。北森鴻作品は内容の深さや面白みの点がしっかりしている考え抜かれた大人の本なので(悶えてるわたしが言っても説得力無いですが)漫画的な展開ありませんので、読書の際はご注意を。そして何故か2冊目から異様にわたし好みになります。

平山さんの「(略)横メルカトル」はグロ系ですので覚悟して下さい。個人的にはグロは好きじゃないので(暗い気分になるから)評価は高くないですが、この人やはり凄い、というのが文章を通してひしひし伝わります。「(略)横メルカトル」でデビューした(?)のですが、鬼才、この言葉に相応しい。文学的な描写とブラックユーモア的なグロさの融合というか。欧米では特に受けそうです。ただ容赦ないです。気分悪くなります。表紙もそうとうアレでしたが中身を裏切りません。

あとおススメして頂いた本も読了しましたっ!最後スカッとしました…!近日中にメッセージを送りつけると思うので…!

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