忍者ブログ
AdminWriteComment
※個人の趣味によるブログです。基本的に本を読んでます。
No.
2025/05/21 (Wed) 09:48:36

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

No.815
2015/01/07 (Wed) 23:47:48

相変わらず京極が好きなので、以下、ネタバレベースで語ります。
京極ファンの後輩と話が盛り上がってしまって(笑)。いやー、やっぱりいいわあ。
「陽」が文庫化され、いよいよ版元の引っ越し作業が本格化されるんですかね。そしたら新刊が…。榎木津のお兄様が登場するはずの新刊が…!!
※ちなみに京極堂の親戚は、「書楼弔堂」という本に登場します。
気になる人はさあ読もう!


新刊はいつだって待ち遠しくて、しかしながら飼いならされてるから何年でも待つよ。

「絡新婦」と「邪魅」について、ネタバレアリでのモロモロです。

■「絡新婦の理」
キーワードの蜘蛛ですが、この「くも」の「も」の字の作りの方を見てください。
朱色の朱という字が入っています。だからこその蜘蛛の正体であり、だからこその登場人物が全員色の名前だったんだなあ、と思いました。いや、偶然かと考えなくもないんですが、あの京極ですよ。「あの」。だからここまで計算していると思った方が自然です。すごいなあと感心を通り越して呆れましたっけ。

さらに、冒頭のくるくると桜が舞うシーンは、書き下ろしとのこと。
これはね、物語の構造が本の体裁と言う形で、現実世界に出現しているということを表しています。
事件の構造は蜘蛛の巣。一回りして結ばれた横糸は閉じて、次のステージに向かう、という理が支配しています。
つまり本の一番最後のシーンと一番最初のシーンがつながっていることで、一回りした横糸が閉じたということを、本事態で表現しているってことなんで、もうなんかここまでやるか、と当時思いましたねぇ…。世界がここで完結していることを端的にしめしているんだなあと。

そんな意味で、贅沢で贅沢で贅沢な「絡新婦」が一番好きです。


■「邪魅の雫」
まさかの榎津の元カノが出てくるという、全国の榎津ファンが震撼したこの作品。
元カノ事件以外に、できばえに賛否があるようですが、わたしは結構好きなんです。
というのも、ラスト。ラストがね、好きなんですよ。
京極堂のいつもの憑物落しがあり、しかしながら本当に憑物落しを完遂したのは誰なのか――…。
榎木津のあのセリフであの人の憑物落ちたシーンが感慨深かったです。
というのが好きな理由。
あ、この本に出てくる登場人物はルー=ガルーにもつながってくるので、そこもすごいですねっ!

ということで旅レポはもう少しお待ちください。

拍手

PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
[820]  [819]  [818]  [817]  [816]  [815]  [814]  [813]  [812]  [811]  [810
カレンダー
04 2025/05 06
S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
カテゴリー
フリーエリア
ブログ内検索
最新コメント
[04/26 faux collier van cleef prix]
[10/31 rolex oyster perpetual submariner date fake]
[09/10 cartier promise bracelet fake]
[02/20 boucles d'oreilles van cleef papillon fausse]
[02/20 used cartier ballon bleu watches replica]
最新トラックバック
プロフィール
HN:
MIRE
性別:
非公開
バーコード
P R
忍者ブログ [PR]