※個人の趣味によるブログです。基本的に本を読んでます。
No.607
2013/11/04 (Mon) 02:49:25
自炊(本を自分でスキャンして電子化)の準備をしていたら、こんな時間且つ手がめちゃくちゃ痺れて痛いです(苦笑)。あああー。スキャンは明日本格的にやろうと思いますが、原稿送りに原稿を置いてもなんか知らないのですが、読み取ってくれないので、一枚一枚自分でセットしなければならないのかもしれません。そうすると、分解した意味がナイという、手のしびれ損! オーマイガッな状況です。電子化したい本の半分しか分解できてないので、残りはまあある意味無事ってことです。
さて、お待たせしましたお返事です。
拍手もありがとうございます!
さて、お待たせしましたお返事です。
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No.606
2013/11/03 (Sun) 02:18:14
詰め合わせ第二弾。
2.色町(陰間)ネタ(わたしが仕入れた色町ネタを使うと、エグくなるなあと思っていて書く気がしなかったため没)。
余りの痛みフラフラになりながら金桜華楼の最上階、あてがわれている太白の間に戻り、しばらく絳攸は脂汗を流しながら部屋でぐったりしていたのだが、痛みが引くと馬鹿馬鹿しくなり階下へと降りて行った。回廊へ出る前に、一応左右を見回す。嫉妬に狂い鬼のような形相で絳攸の陰部を思いっきり蹴った相手がいないかの確認だ。
「くっそ…! あの野郎、思いっきりやりやがって」
目立つ顔ではなくて、陰部を――商売道具を攻撃してきたのだ。そこに悪意を感じる。
何故自分がこそこそしなければならないのか、腑に落ちない。苛立ちは募るばかりだ。
――売れ始めたからって調子になるなよ! お前の人気など直ぐに下火になる!
蹴られながら罵られた言葉を思い出して、不快感が込み上げてきた。
客を取っただの取られただの。全く持って絳攸には興味がない。喚きながら絳攸に暴力を働いた色子も、以前は他人の客を寝取ったのだから、自分が取られて文句を言うのはおかしい。ここはそういう世界だ。下働きなど辛いだけで、借金さえなければこんな所出て行ってやるという思い一つで、ひたすら耐えている。出て行ったら今は体臭のもとになると禁止されているなまものや牛鍋を思いっきり腹におさめてやるんだ。ペラペラの野菜ばかりの食事ですら、その代金は借金に上乗せされているのも腹立たしい。売られ、ここで育った日からの生活費もすべてツケだと知った時のやりきれなさを思い出した。
幸いというかなんというか、初穂の折から絳攸は人気者だ。一日にとっかえひっかえ何人もの客を取らされる期間は短くすみ、一人部屋をあてがわれ、祝いとして文机やら筆やらを客に買ってもらい、落ち着いている。それが他の色子らの妬みの対象となるのは解るが、絳攸のせいではない。怨むならこの世界の掟を恨めと言ったところだ。
売れようが売れまいが嫌なものは嫌だ。
色代は高い。絳攸だろうと他の色子だろうと。吉原の遊女よりよっぽど高い。高いから客の質もいい。だから一々目くじらを立てて怒ることか、と思う。客に情を持つなど、絳攸には信じられないことなのだ。
週に一度しかない休日だからか、縁側には誰もいない。それも都合がよかった。
陽のあたる縁側にゴロンと寝転がり、足を開く。陰部を干しておかなければただれると中年の下女が口を酸っぱくして言うから、絳攸だけでなく色を売る者は普段から二度寝の後、よく縁側で足を開いてゴロゴロしている。
どうせ横になるなら温かい縁側でと考えたのだ。眩しくて眼を閉じれば、睡魔が襲ってきた。
眠りながらどうやれば最短で借金を返せるか、計画を立てる。このまま働いていても、色々しょっ引かれて稼げる金は高が知れていて、年季が明けるまでの期間はまだまだ先だ。ならば強力な支援者が必要ということになる。
トン、と軽やかな足取りを沈みそうな意識がかろうじで拾う。無防備な格好だ。あの色子に見つかり、股の間を踏まれでもしたら参事だ。
薄らと眼を開ければ、男が腕を組み、その精悍な顔に不敵な微笑を浮かべ、絳攸を足の間から見下ろしていた。
「いい眺めだ」
この金桜華楼の跡取り、藍楸瑛だ。
絳攸は自分の上に影を落とす楸瑛に向けて、唇の端を僅かに上げてみせた。
=====
ドロドロした世界は読むのも観るのも苦手です。書くのは言わずもがな。
思っていたよりあっさりしてくれたので、ほっとしてます。書くまで解らんものです。
2.色町(陰間)ネタ(わたしが仕入れた色町ネタを使うと、エグくなるなあと思っていて書く気がしなかったため没)。
余りの痛みフラフラになりながら金桜華楼の最上階、あてがわれている太白の間に戻り、しばらく絳攸は脂汗を流しながら部屋でぐったりしていたのだが、痛みが引くと馬鹿馬鹿しくなり階下へと降りて行った。回廊へ出る前に、一応左右を見回す。嫉妬に狂い鬼のような形相で絳攸の陰部を思いっきり蹴った相手がいないかの確認だ。
「くっそ…! あの野郎、思いっきりやりやがって」
目立つ顔ではなくて、陰部を――商売道具を攻撃してきたのだ。そこに悪意を感じる。
何故自分がこそこそしなければならないのか、腑に落ちない。苛立ちは募るばかりだ。
――売れ始めたからって調子になるなよ! お前の人気など直ぐに下火になる!
蹴られながら罵られた言葉を思い出して、不快感が込み上げてきた。
客を取っただの取られただの。全く持って絳攸には興味がない。喚きながら絳攸に暴力を働いた色子も、以前は他人の客を寝取ったのだから、自分が取られて文句を言うのはおかしい。ここはそういう世界だ。下働きなど辛いだけで、借金さえなければこんな所出て行ってやるという思い一つで、ひたすら耐えている。出て行ったら今は体臭のもとになると禁止されているなまものや牛鍋を思いっきり腹におさめてやるんだ。ペラペラの野菜ばかりの食事ですら、その代金は借金に上乗せされているのも腹立たしい。売られ、ここで育った日からの生活費もすべてツケだと知った時のやりきれなさを思い出した。
幸いというかなんというか、初穂の折から絳攸は人気者だ。一日にとっかえひっかえ何人もの客を取らされる期間は短くすみ、一人部屋をあてがわれ、祝いとして文机やら筆やらを客に買ってもらい、落ち着いている。それが他の色子らの妬みの対象となるのは解るが、絳攸のせいではない。怨むならこの世界の掟を恨めと言ったところだ。
売れようが売れまいが嫌なものは嫌だ。
色代は高い。絳攸だろうと他の色子だろうと。吉原の遊女よりよっぽど高い。高いから客の質もいい。だから一々目くじらを立てて怒ることか、と思う。客に情を持つなど、絳攸には信じられないことなのだ。
週に一度しかない休日だからか、縁側には誰もいない。それも都合がよかった。
陽のあたる縁側にゴロンと寝転がり、足を開く。陰部を干しておかなければただれると中年の下女が口を酸っぱくして言うから、絳攸だけでなく色を売る者は普段から二度寝の後、よく縁側で足を開いてゴロゴロしている。
どうせ横になるなら温かい縁側でと考えたのだ。眩しくて眼を閉じれば、睡魔が襲ってきた。
眠りながらどうやれば最短で借金を返せるか、計画を立てる。このまま働いていても、色々しょっ引かれて稼げる金は高が知れていて、年季が明けるまでの期間はまだまだ先だ。ならば強力な支援者が必要ということになる。
トン、と軽やかな足取りを沈みそうな意識がかろうじで拾う。無防備な格好だ。あの色子に見つかり、股の間を踏まれでもしたら参事だ。
薄らと眼を開ければ、男が腕を組み、その精悍な顔に不敵な微笑を浮かべ、絳攸を足の間から見下ろしていた。
「いい眺めだ」
この金桜華楼の跡取り、藍楸瑛だ。
絳攸は自分の上に影を落とす楸瑛に向けて、唇の端を僅かに上げてみせた。
=====
ドロドロした世界は読むのも観るのも苦手です。書くのは言わずもがな。
思っていたよりあっさりしてくれたので、ほっとしてます。書くまで解らんものです。
No.604
2013/10/31 (Thu) 20:20:36
ハンズのクリスマス…! わたしはクリスマスが大好きなので、こんなの見たらだめです…! ステンドグラス風の家を購入しようと思ったのですが、思いとどまりました。ガラス製のものは高価なのと、絶対に落としてわってしまうので、プラスチックの家。
幸せです何も買ってないけど。
写真がブレブレですスミマセン!
===追記===
金曜日が終わったら少しは時間が取れそうなので、色々やりたいです。
ネタがあっても掘り下げられない。書きたいシーンはそこだけ。
そうやって闇に葬り去られたネタたち。そんな書けるシーン=書きたいシーンだけを集めた詰め合わせです。
1.SFで王道タイムマシンネタ(昨日思いついたがSF苦手で掘り下げられんし没)
「楸瑛! 何やってるんだ、早く手をとれ!」
空中に浮いたタイムマシンから伸ばされる手と、絳攸を見上げる。手を取ってしまいたいという強い衝動と、張り裂けそうな想いをぐっと押さえて、ゆっくりと首を振った。真っ直ぐで必死な絳攸に微笑みを向ける。
「だめだ。やっぱり私は行けない」
「何でだ!? 何でなんだ、楸瑛! 馬鹿を言ってないで手を取れ! 取ってくれ! お願いだから!」
泣き出すんじゃないかと思う程、悲観的な顔で嘆願してくる絳攸に、やりきれなさでいっぱいになった。好きだ。好きだから一緒にいたい。一緒に行きたい。愛してる。愛してるからそんな顔をしないでほしい。手を取って抱きしめて、慰めたい。激情が胸を満たす。それでも楸瑛は正しい選択しかできないから、態と笑いながら軽い口調で言った。
「未来を変えるのって、ほら、やっぱりいけないことだろ。それによって色んな不都合が起きたら私なんかじゃ責任が取れないし」
「そんなのどうでもいい!!」
その剣幕に楸瑛は驚いた。
「責任ってなんだ!? そんなの関係ない。俺はお前が好きだ! お前がいなくなる世界を受け入れられるわけがない! あんな未来、許せないっ。あんな未来はいらないんだよ! 好きな奴が苦しむと解ってるんだから助けなきゃ意味がないだろう! 愛してるんだ、楸瑛!」
楸瑛は言葉に詰まった。強風を真正面から浴びたような圧力の前に、とうとう屈してぽつりと漏らした。
「どうして」
泣き笑いのような声はそのまんま今の気持ちだ。嬉しくて涙がこぼれそう。
「君はよりにもよってどうしてこんな時にそんなことを言うかなあ」
「今言わなくてどうするんだ」
それもそうだ、と思いながら楸瑛はくしゃくしゃの顔を作り、絳攸の手を取った。握りしめてくる力が、温かくて頼もしい。タイムマシンに乗り込んだ。
「あ、惜しいことをしたな」
「何がだ?」
「レコーダーかなんか持って来ればよかった」
苦虫を噛み潰したような顔で、メモリを調節している絳攸をニヤニヤと眺めた。あんな愛の告白が絳攸から聞けるなんて思わなかったから、思い出しては頬が緩む。
「何馬鹿なこと言ってるんだ」
照れ隠しをするところがまた可愛いな、なんて楸瑛は思っていたら――。
「また言ってやる」
何でもないことのように呟かれた一言に、思考停止。赤面一歩手前。
今日は完全完璧絳攸の勝ちだった。
「で、これからどうする? SFの王道だと時空警察だとかなんとかってやつが現れたり、必死に変わってしまった未来をもとの形に戻そうとする力が働いたりして、私たち絶体絶命なんじゃない?」
「知らん」
あっさりした回答に楸瑛は肩透かしを喰らった。そりゃ時空警察なんて本当にいるとは思わないけど、タイムマシンが存在するなら夢物語だって成り立つかもしれない。だからこそ備えが必要なんじゃないか、と思ったのだが、絳攸は違うのか。
「心配するな。お前は俺が守る」
「……」
当たり前の如く言われて、本日の戦績の負けの記録を楸瑛はひたすら伸ばしていく。これ以上惚れようがないのだが、どうしよう。お嫁にもらってください、と口走ってしまいそうだ。
「俺は未来を知って、それを変えた。俺の知っている未来はもうない。だから解らない」
「なんかそれって――」
「ああ、それが未来だ。一人一人が開いていけばいい」
===
なんか恥ずかしいですね最後。
こんな感じで詰め合わせとして他にも投下していきたいです。
No.602
2013/10/29 (Tue) 21:12:21
昨日の続き。麻布十番から広尾に抜ける坂のあたりのマンションが豪華すぎて、もうなんかもうなんかもうなんか…という感じでした。ホテルみたいなエントランスで最上階がペントハウスっぽくなっているマンションがごろごろしてるんですよお!? 英語が飛び交っている雰囲気なんかも、一時間もいればわたしは妄想ができる、と思いました(笑)。楸瑛は都会のど真ん中よりも、実はこのあたり住んでるっていうのもありかもなあ、なんていう妄想が(笑)。
しかし麻布十番連想ゲームで第一位なのはセーラー○ーンです。十番高校ですよね、たしか。
随分都会に住んでいたんだなあうさぎ、と今のわたしはそんな関心の仕方をするのでした。
読了「屍者の帝国」。筆を執った作者が亡くなってしまったため、彼の書いた箇所をプロローグとし、円城塔さんが一章からエピローグまでをつづった物語です。
SFだって知らなかったし、円城さんが物語をまともに書くことが衝撃で(彼の書き方はどちらかというと言葉遊びじみてますから)、「ほおおおおお」と思いながら読みました。
まあなんていうか、フランケンシュタインなお話です。人が死ぬと21グラム軽くなる。その21グラムが魂の重さ。屍者にプログラムをインストールし、蘇らせ、屍者ビジネスが始まった20世紀初頭のお話です。
SFがやはり苦手だなあという再認識がありますが(とくに円城さんの文章はこんかいは物語なので彼にしては平易な方だけど、一般的に見てやや難解)、同時にSFの魅力も感じました。
そして楸瑛がフランケン、な妄想に突入していくのですが。
プログラムをインストールされて蘇った楸瑛を助手とする研究者絳攸という設定です。二人に過去の接触はなくて、屍者の楸瑛は個人的な言葉を話せず機械的な動作しかできない。絳攸は楸瑛を書記や辞書がわりのように使っているのですが、まあいろいろ事件に巻き込まれるうちにいろいろいろいろ、というざっくりな枠です。
で、明日からは「一つ屋根の下の探偵」。薄い本が出そうな内容らしいです。いや、普通の本ですけど、そういうくすぐりが随所にきいている、ということでしょうね。
しかし麻布十番連想ゲームで第一位なのはセーラー○ーンです。十番高校ですよね、たしか。
随分都会に住んでいたんだなあうさぎ、と今のわたしはそんな関心の仕方をするのでした。
読了「屍者の帝国」。筆を執った作者が亡くなってしまったため、彼の書いた箇所をプロローグとし、円城塔さんが一章からエピローグまでをつづった物語です。
SFだって知らなかったし、円城さんが物語をまともに書くことが衝撃で(彼の書き方はどちらかというと言葉遊びじみてますから)、「ほおおおおお」と思いながら読みました。
まあなんていうか、フランケンシュタインなお話です。人が死ぬと21グラム軽くなる。その21グラムが魂の重さ。屍者にプログラムをインストールし、蘇らせ、屍者ビジネスが始まった20世紀初頭のお話です。
SFがやはり苦手だなあという再認識がありますが(とくに円城さんの文章はこんかいは物語なので彼にしては平易な方だけど、一般的に見てやや難解)、同時にSFの魅力も感じました。
そして楸瑛がフランケン、な妄想に突入していくのですが。
プログラムをインストールされて蘇った楸瑛を助手とする研究者絳攸という設定です。二人に過去の接触はなくて、屍者の楸瑛は個人的な言葉を話せず機械的な動作しかできない。絳攸は楸瑛を書記や辞書がわりのように使っているのですが、まあいろいろ事件に巻き込まれるうちにいろいろいろいろ、というざっくりな枠です。
で、明日からは「一つ屋根の下の探偵」。薄い本が出そうな内容らしいです。いや、普通の本ですけど、そういうくすぐりが随所にきいている、ということでしょうね。
No.601
2013/10/28 (Mon) 21:53:30
No.600
2013/10/28 (Mon) 00:01:46
No.599
2013/10/27 (Sun) 18:18:18
ハロウィンパーティに行きたかったです。ああ…(嘆息)。
ようやく調べものが一段落ついたので、なにか書きたいです。そして本を読まなければ(笑)。
お返事です。いつもありがとうございますっ! 上記のとおり、少し落ち着いたのでお返事させていただきます。
ようやく調べものが一段落ついたので、なにか書きたいです。そして本を読まなければ(笑)。
お返事です。いつもありがとうございますっ! 上記のとおり、少し落ち着いたのでお返事させていただきます。
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