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No.414
2013/03/08 (Fri) 23:38:42

「警察官の配偶者になる人物は身元調査される」
という無駄知識を本日得ました。小説から手に入れたものなのでいささか眉唾に思えますが、真相はいかに。

双花が二人とも警察官だとして、とスイッチが切り替わります(笑)。
もちろん二人ともキャリアです。保身と足の引っ張り合いの世界です。
付き合っているという事実は弱点になります。
楸瑛はいろいろ葛藤します。正義を貫ける。大変な仕事だけれど、やりがいを感じています。でも特に目標がなくて…。それにたたき上げの刑事からは疎まれ、二十人しかいない同期のキャリアは互いの弱点を捜し、上層部は不手際の隠蔽と保身に走っている。綺麗な仕事とは言い切れない。
絳攸は不器用であまり周りとコミュニケーションはとっていないが、有能で言うべき意見はしっかり発言し、明確な目標をもって警察官としての職務を全うしていて。
「私、この仕事を辞めようと思うんだ」
割に合わない、と続けた楸瑛が無理に笑おうとして失敗した顔でつぶやきます。絳攸は何十回と読みつぶした調書から楸瑛に顔を向けます。その眼は驚きで真円に見開かれていて。
しばらくそうして見つめ合ってから「ばーか」となぜかくすぐったそうに笑われた。
直ぐに絳攸は真顔に戻った。
「辞めるのは俺だ」
「――え? な、なんでそうなるんだい!?」
「適性の問題だ」
「は? え?」
「俺とお前、より偉くなるとしたらどっちだ?」
「え、なに?」
楸瑛の動揺にもお構いなしに絳攸は話を続ける。
「悔しいがお前だ。ペラペラと軽快な口に加え、俺にはできない気配りというやつが巧い」
「…なんか褒められている気がしないんだけど」
楸瑛は小さく愚痴った。
「だから楸瑛」
真剣みを帯びた声と瞳に、思わず詰まった。
「とっとと偉くなって今の警察組織に残る悪習を変えろ」
「―――」
「そしたら戻ってきてやる。また試験受けて警察学校に通ってでもな」
しばらく言葉を失った楸瑛は、居住まいを但し、表情を引き締め、真剣な相貌を余すことなく受け止めた。
「解った。約束するよ」
数拍。
拳同士が軽くぶつかり、笑いあったのは同時だった。

スミマセン。最後の方眠さのあまり雑になりました(汗)。

今まで読んでいて勉強になった警察小説は
1位:「新宿鮫」シリーズ(大沢在昌)
★警察組織全般について、深く、そしてリアルに学べます。
2位:「百舌」シリーズ(※1巻のみ既読)(逢坂剛)
★公安について学べます。
です。
特に「新宿鮫」は「推理小説」の刑事ではなくて、「警察小説」の刑事を書くのですよ…! 話(推理)をスムーズに進めるためではなくて、警察官の一人の男を書くのがイイです。思わず力説してしまいましたははは。
あ、最近気になっている作家先生は堂場さんです。この人の警察小説を今度読もうと思ってます。

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